アベノミクスは何をもたらすか

  • 岩波書店
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000220767

作品紹介・あらすじ

アベノミクスに踊る日本経済。日本銀行の新体制の下で大胆な金融緩和も進められている。この政策にはどんなリスクがあるのか。本当に日本経済は再生するのか。世界の潮流や歴史的な視点をおさえながら、アベノミクスを多面的に検証。日本経済の真の課題や資本主義の未来について、二人の経済学者が徹底討論する。

感想・レビュー・書評

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  • 高橋先生と水野先生との会談の話をまとめている書籍。
    わかりやすい内容であるが、言っていることが時系列的にどうかと疑うところもある。
    先生2人の見方が異なっている所が有り、少し読みにくい。1人の作者の意見として参考にした本を読んでいる場合には、理解が難しい。
    ただ、意見の多様性という意味では一読のしがいがあります。

  • <内容>
    アベノミクスの内容および、現在の新自由主義・グローバリズムについて多角的な視点から検討している。
    対談形式にも関わらず話の内容は深い。

    内容としては↓
    ・アベノミクスとは一つの経済学の思想に依拠しておらず、様々なものを「ごちゃまぜ」にした経済政策といえる。
    →一つ目の矢(量的緩和政策)
    =主に新古典派経済学(フリードマン)の思想。貨幣数量説がゾンビ経済学にも関わらず、実効性があるのか不透明?
    →二つ目の矢(機動的財政政策)
    =民主党政権ではコンクリートから人へといったスローガン通り、個人に対しての再配分が基調だったにも関わらず再び公共事業頼み。税収弾力性も1.1であり、ほとんど公共事業は経済に波及しない。
    →三つめ(新成長戦略)
    =まったく見通し不明…というより成長戦略が出てきていない。

    ・現行の資本主義は中心による周辺部の搾取という形で定義できる→フロンティアが消滅すれば、資本主義の成長は止まるだろう(国債利子率の低水準)

    ・財・サービスを伴わない金融資産が莫大になりつつある。これ以上金融市場が肥大化しないような規制・政策が求められる。

    <感想>
    財・サービスを伴わない金融の肥大化については制限をかけざるを得ないだろう。日本においても一部の金融資産を持つ人間だけが、特権階級化し→社会不安化という最悪のパターンも想定しうる。
    そもそも実体経済が成長しないのを、金融経済の成長により実体経済へ波及させるという因果メカニズムが私にはよくわかりません。今年の衆院選を考えるうえで参考になるかも。

  • 2013年10月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 開架図書(3階)
    請求記号: 332.107//Ta33

    【選書理由・おすすめコメント】
    政治経済に興味があり、ぜひこの本を読んでみたいと思ったので、この本を選びました。
    (経済学科 3年)

  • 政府と日銀を一体化させるという議論があるが、ダメな政府から一体化しようといわれるのはできの悪い生徒が出来の良い生徒にむかって、俺と一緒に赤点を取ろうと言っているのと同じ。

    新自由主値は結果責任の世界。そういいながら経営者は全く結果責任になっていない。

    新興国は遅れているから成長のチャンスがあっていいなどと先進国がのんきなことを言っていると、自分たちが搾取されてしまう。

    グローバリゼーションが進む前は、先進国にとって途上国は外部で搾取の対象だったが、現在では途上国も内部になったから、先進国も同様に搾取の対象になった。

  • タイトルがいまいちですが、資本主義社会についての深い洞察が読み処です。

  • まずはじめに重要なのは対談者の2人がアベノミクスには批判的であるということ
    対談している当人は意気投合して楽しいのかもしれませんが似たもの同士の馴れ合いになってしまっている

    どうせならばアベノミクスについて肯定派と否定派での議論を交えて欲しかった
    比較したうえでの読者がアベノミクスについてどう考えればいいのか選択・判断ができれば企画として良かったように感じます

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