- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000220941
作品紹介・あらすじ
「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」二〇一〇年八月、この歌をさいごに遺して、現代短歌を代表する女性歌人・河野裕子は世を去った。その生涯につくられた歌のなかから、夫、永田和宏、長男・永田淳、長女・永田紅の三歌人が千五百首あまりを選ぶ。十五ある歌集すべての書影・あとがき、年譜も収録。また歌集それぞれに編者の書き下ろしエッセイを付す。夫を、子を、自然の生きものを、そして歌を、全身全力で愛して逝った歌人の、決定版アンソロジー。
感想・レビュー・書評
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永田和宏さんの「はじめに」によると、河野さんは6585首を15の歌集に残したそうだ。本書はこのなかから1567首をご遺族が選んだもの。各歌集に河野さんの「あとがき」とご遺族の回想も収録されている。感受性豊かな女性の青春から亡くなるまでが、濃密につづられた一冊。
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河野裕子は子、夫、家族をうたい、妻や母という立場を高らかに歌う。また死の原因になった乳癌に対しても隠さず、進行する病とともに歌はすこやかとも言える深化を見せている。家族や身体への目線が母性や女系に直結しすぎるという批判もあるが、対象とわれ、歌とわれとが同化するような柔軟でとけやすい主体が印象的だ。(野口あや子)
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著者:河野裕子、編者:永田和宏、永田淳、永田紅(物質-細胞統合システム拠点)
「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」──
2010年8月12日、この歌を遺して、現代短歌を代表する女性歌人・河野裕子は世を去った。いまだ愛されつづける約6400首の作品から、夫・永田和宏、長男・永田淳、長女・永田紅の三歌人が、約1500首を選ぶ。はじめて読む人にも、長年の愛読者にも、必ずや心に響く、決定版・河野裕子短歌セレクション。(解説=三枝昻之) (amazon.co.jpより)
河野裕子の作品





