医療が病いをつくる―免疫からの警鐘

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著者 : 安保徹
  • 岩波書店 (2001年11月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000221139

医療が病いをつくる―免疫からの警鐘の感想・レビュー・書評

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  • 安保徹氏の著作第3弾。副題は「免疫からの警鐘」。本書では、痛みや咳や発疹などの治癒反射は患者の不快な症状だが、本質的には治癒の過程であることが強調される。身体が病的状態から回復しようとする自然治癒の過程である。たとえば、少し正座したあと立ち上る時にしびれが出る。このしびれは血液が最循環するときの治癒反射である。正座のたびにこの治癒反射が起こるが、しばらくすれば正常に戻る。だが慢性的な病的状態の場合、たえずこの治癒反射が起こるため、患者は耐えられなくなる。それに対し、西洋医学の療法は対症療法に終始して、この治癒反射を抑えることだけに着眼する。消炎鎮痛剤やステロイド剤が典型である。こうして、原因を再生産してかえって病気を悪化させる。著者は消炎鎮痛剤やステロイド剤の本質的危険性について警鐘を乱打する。とくにステロイド剤はリバンドを恐れず、断固として離脱させなくてはならない、と説く。すべての患者、国民に読んでもらいたい本である。

  • 安保徹氏の免疫学的視点から書かれた「医療が病いをつくる-免疫からの警鐘」によれば、
    交感神経と副交感神経の機能バランスが崩れることが病として現象する、ということになるようです。
    交感神経支配が過度に強まるか、あるいは副交感神経支配が強まるか、どちらに傾斜するかであらわれる症例が決定されてくる、という訳です。
    以下、本文より引用すると、
    生物は、呼吸やえさ取り行動のようなエネルギー消費する働きをする時には、交感神経を発達させ同調させている。
    逆に、えさの飲み込み・消化・吸収・排泄などエネルギーを蓄積する働きが必要な時には、副交感神経を進化させて同調させていく。したがって感受-分泌細胞の顆粒放出現象もすべて副交感神経支配になっている。この理由として分泌現象が本来排泄から進化したものであることが考えられる。
    副交感神経優位の時とは、食事をしたり、休息・睡眠をとったりするときの体調であり、内分泌細胞は活性化し、インスリンなどが出る。成長ホルモンやグルココルチコイド(副腎皮質から分泌されるステロイドの一種)も副交感神経が優位である夜間か早朝に分泌される。外分泌細胞も働き、消化液などが分泌される。リンパ球が働き、免疫能力も高まる。神経伝達物質が出され、知覚神経などの働きも高まり、痛みなどに対して過敏になり、いろいろな物事に気が行き届くようになる。
    逆に、交感神経緊張の時は、感受-分泌細胞のすべての働きは低下する。内分泌細胞、外分泌細胞の働きは停止し、血糖値が上昇し、口が渇き、リンパ球の働きは低下する。神経伝達は抑制され、周りがよく見えなくなり、知覚が消失するといった無我夢中の状態である。一方、えさ取り行動に関与する細胞群だけは働きが亢進する。呼吸、循環(血圧)に関する機能であり、防御細胞では顆粒球の働きである。発汗に関係する細胞もこの群れに入る。
    ① 感受-分泌細胞の概念
    ② 顆粒分泌と排泄現象
    ③ これらの副交感神経支配
    の三つの法則によって真の神経系、内分泌系、免疫系の連携が理解できる。
    と、読み込んでいくのにかなりハードな書ですが、対症療法一辺倒の現代医療への警鐘を、緻密に理路整然と展開されている。

  • 交感神経・副交感神経、顆粒球・リンパ球がもたらす体への影響が、具体的にわかりやすく書かれている良書。

  • 何軒病院を回ってもわからなかったことの殆どがわかりやすく書かれていた。例えばアレルギーに白血球の数が関係している、発酵食品は大人の食べ物、気圧が体調に関係するなど。特に、雨や湿度の高い日に強いめまいで寝込んでしまう私には気圧の話はとても勉強になった。

  • すっごく難しい本でしたけど、対症療法な西洋医学に不信感を抱いていたので、西洋医学でもきちんと見てくれるんだと一安心させてくれて、こういう本があって良かった。やたらに薬を使ってしまわず、食事や睡眠、環境(ストレッサーとかさ)をひとつひとつ良くしていこうと、再確認できた感じ。

  • 分類=免疫療法・安保徹。01年11月。

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