イエスと出会う

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000221481

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  • 地元長岡で購入した新約聖書学者・荒井献の随筆および説教集。
    中心は「信」と「知」という内容。
    神学者に多くある、聖書を研究し神学を学ぶほどに信仰が遠のくという、「信」と「知」の相克をテーマにしている。非常によかった。
    先に著者と仲の悪い田川建三を読んでいたので、どんなものかという姿勢で読み始めたが、キリストに根幹を置く荒井のほうが自分はスッと受け入れることが出来るようだ。婦人・英津子氏の話は心打たれた。

    ただキリスト教の現代における信仰ということにおいて、府に落ちない部分はのこる。これは著書とは関係があっても、直接どうこう言うことではないかもしれないが。
    イエスが目指したものが自分の真ん中にあってこそ信仰ではないか。今のキリスト者の行き着くところは「諸行無常」か「盛者必衰」か?


    09/1/13

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著者プロフィール

あらい・ささぐ氏は、1930年生まれ。東京大学教養学部、同大学院西洋古典学専攻を経てドイツ・エアランゲン大学で神学博士を取得。原始キリスト教史・グノーシス研究に開拓的な業績がある。現在、東京大学および恵泉女学園大学名誉教授、日本学士院会員。著書『荒井献著作集』(全10巻+別巻、岩波書店)、『使徒行伝』上中下(新教出版社、現代新約注解全書)ほか多数。

「2018年 『キリスト教の再定義のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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