- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000221771
作品紹介・あらすじ
漫画映画監督である著者は、美術への強い関心から、こまめに展覧会に足を運び、図録を開き、たくさんの芸術作品をみてきました。そのなかから出会った"この一枚"について、縦横無尽に、古今東西を駆け抜けて書かれたのがこの本です。思いと興味はいろいろに、一枚の絵から広がる豊かな世界。三十余作品をカラー図版とともにご紹介します。
感想・レビュー・書評
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アニメ演出の巨匠である高畑勲の視線を通じて世界絵画を一望していく。
相変わらずその分析力と客観性には舌を巻くが、それだけに終わらない高畑勲の個人的鑑賞体験を知ることができる。
知的好奇心がやばすぎる男、高畑勲。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
誇張された饒舌も、奥深げな感性も、その解釈も肯んぜない。
才能豊かだが、鼻持ちならない。 -
彼の個人の趣味で選んだ絵画たち。
結構有名なところばかりなので、初心者向きでよい。
でも、こんな見方があったのか、とか楽しい発見で一杯。
絵を見る見方が今までとは変わってくるかも、なんて期待をしてしまう -
生の絵との出会い、対話が生き生きと書かれています。特に展覧会で作品を観た時の感動が、著者の中で醸成され、同じ絵でも観るたびに新たな発見のあるところがスゴイ。
名画展に行って必ず見かけるのが絵の横の解説をしっかり読んで、肝腎の絵はあまり観ずに次に進む人。「名画そのものが自分の目の前にある、かけがえのないひと時」の大切さを改めて感じさせられました。