イタリアという「国」――歴史の中の社会と文化

制作 : 関口 英子 
  • 岩波書店
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000221900

作品紹介・あらすじ

統一国家として歴史の浅いイタリアの一体性は、何に求められるのか?ルネサンス期にヨーロッパの社会的・文化的頂点に立ちながら急速に衰退していったイタリアが内在させていた凋落の原因とは何か?そしてそれは、現代イタリアの政治的弱体性といかにつながりをもつのか?アナール学派の流れをくむ歴史家が、歴史の深層に目をすえて提示する斬新なイタリア史像。

感想・レビュー・書評

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  • 1861年に統一されるまでは、単なる地域を示す半島名に過ぎなかった!ローマ帝国、ルネッサンスと世界をリードする地域だったが、今の凋落は何ゆえ?政治レベルを見ても、まともとは思えない。(日本も同じだが・・・)150年前まではローマ、ヴェネティア、ミラノ、ナポリ、フィレンツェなど別の国としての意識しかなかったと思われるが、今は「イタリア人」として国民意識があるのか?著者は英仏などにおいても「国民」意識が芽生えたのは、18世紀、フランス革命以降ということ。他国から蔑称で「マカロニ野郎」という言葉が成立し、それに反発を覚えるということは、明らかにイタリアという「国」を意識していると言えるのであろう。著者は経済史が専門とのこと。都市と地域のネット広がりという観点からイタリアを見た1冊である。

  • ルッジェーロ・ロマーノ『イタリアという「国」 歴史の中の社会と文化』岩波書店、読了。古代やルネサンスに目が向きがちだが、本書は統一国家・イタリアに注目する。国が滅びかけても陽気に暮らす人々。国は異なる人の「膠」にすぎない。共同体の紐帯としての食事や社交・宗教の独特な形態を活写する。

    ルッジェーロ・ロマーノ『イタリアという「国」 歴史の中の社会と文化』岩波書店 http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0221900/top.html 「アナール学派の碩学が歴史の深層を目にすえて提示する斬新なイタリア史像」。読ませる一冊です。日本も没落期だから、学ぶところは多いのではないかと思います。

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