ルッジェーロ・ロマーノ『イタリアという「国」 歴史の中の社会と文化』岩波書店、読了。古代やルネサンスに目が向きがちだが、本書は統一国家・イタリアに注目する。国が滅びかけても陽気に暮らす人々。国は異なる人の「膠」にすぎない。共同体の紐帯としての食事や社交・宗教の独特な形態を活写する。
ルッジェーロ・ロマーノ『イタリアという「国」 歴史の中の社会と文化』岩波書店 http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0221900/top.html 「アナール学派の碩学が歴史の深層を目にすえて提示する斬新なイタリア史像」。読ませる一冊です。日本も没落期だから、学ぶところは多いのではないかと思います。