- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000221955
感想・レビュー・書評
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ジョン・ル・カレ著。ロシアマフィアとイギリス諜報部との橋渡しを偶然やることになったカップル。みんなゴールに向かって必死にやってきたのにこの結末はあっけない。エンターテイメントとしては面白かったです。
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面白かった。特に会話劇、心理劇といえる部分にぐいぐい引き込まれ、せっせせっせと読んでしまいました。
謎も残る。戸惑いと怒りが静かにわいてくるけど、誰に対して何に対して向けていいのかわからない。
どこからだったんだろう。考えれば考えるほど最初から不思議だった気がしてくる。 -
ひさびさの再読。映画を観て再度原作も読みたくなった。映画はペリー役もディマ役もはまってたし、映画的にはああいうラストでないとダメなのかもしれない。でも原作にある、各人物の内面のぶつかり合いとか、ディマの生い立ちとかがないと、このストーリーの運びに釈然としない気がする。初期の頃のル・カレより断然読みやすいけど、常に政府とか組織とか見えない大きな悪意と対峙する人間を描く姿勢は変わっていない。
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翻訳がよいのか読みやすい。映画のための予習。ペリーはユアンマクレガーにしか見えない。映画を見てから読んだほうがよかったかも。
ちょっと『ホームランド』を思い出す展開なところもあり。 -
やっっと読み終えた。
長かった…
難解だった…
でもちょっとだけ、ルカレを読むこつがつかめてきたかな??
最後まで読もうと思えました。 -
現実に有りそうな話と「ありえないだろぉ..」と云う
間くらいのお話が好きな私にとっては面白かった。
展開重視よりも人間関係や心理描写が絶妙で緻密に描かれているところも〇。
ただ、現代のマネーロンダリングと諜報部の動きが詳しく描かれていると期待した分、星一つマイナス...ということで。 -
私の集中力が足りなかったせいか、寒い国から帰ってきたスパイほどの感動は覚えず。。残念。
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決して隅から隅まで理解できたとは言いがたいのだが、読後は「マーベラス」の一語に尽きる。これ以上に面白いエンタメ本は、他に何冊もあるだろうけど、この本以上にイギリス小説の魅力を再確認させてくれる本はそう多くはないだろう。物語が本当に動き始めるのはヘクター登場以後なのだが、それまでの序盤がとにかく堪らない。読みながら、シャーロック・ホームズの一場面を思い出す。それは、兄と一緒に窓辺に立ち、通りを行き交う男女の素性を推理しあったり、あるいは依頼人がホームズの前で出来事のあらましを実にフェアに語るシーン等々...
別にスパイの訓練を受けてるわけではない庶政の人までもが、出会った他人をこれほどまでするどく観察し、かつ偏見を排しできるだけフェアに語ろうとする姿勢を見せていることにあらためて感動した。
日本の小説でこの本の序盤をまんまやっちゃうと、不自然きわまりなくなるだろうな。