内なる他者のフォークロア

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 27
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000222143

作品紹介・あらすじ

"内なる他者"をめぐる差別への欲望とは何か。柳田国男以降、差別にまつわるフォークロアが本格的に問われることは稀だった。だが、つねに批判されてきた民俗学的な知の系譜のなかに、ほそぼそとではあれ、差別のフォークロアの萌芽が埋もれている。天皇と被差別民の起源をめぐる問いとは?沖縄、東北の差別とは?先人たちの差別論にかかわる仕事を掘り起こし、あらたな思索を開く。

感想・レビュー・書評

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  • 異人、差別を論考した書。結論の「理由があって差別が起こるのではない。差別がおこったから理由が求められる」というのは、なんだそんなの知ってたと拍子抜けであるが、現代のいじめ問題等にも共通する心性だ。やってしまったのも当然だ、やむをえなかったんだと考えたくなる気持ちは古今東西全人類の宿痾だろう

  • 菅江真澄のことを述べた第三章、
    イザベラバード「日本奥地紀行」を取り上げた第四章が秀逸。
    今、居ること
    今、していること
    今、見ていること
    が 当たり前の人は
    なかなか 当たり前すぎて
    その おもしろさ 興味深さ が
    わかりずらい

    その時代に いなかったからこそ
    見えてくるものがある。

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著者プロフィール

1953年、東京生まれ。専攻は民俗学・日本文化論。学習院大学教授。福島県立博物館館長。東京大学文学部卒業。2007年『岡本太郎の見た日本』(岩波書店)でドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)受賞。
『異人論序説』『排除の現象学』(ちくま学芸文庫)、『境界の発生』『東北学/忘れられた東北』『東北学/もうひとつの東北』(いずれも講談社学術文庫)、『北のはやり歌』(筑摩選書)、『岡本太郎という思想』(講談社文庫)、『ゴジラとナウシカ』(イースト・プレス)、『司馬遼太郎 東北をゆく』(人文書院)、『性食考』(岩波書店)など著書多数。

「2018年 『日本という不思議の国へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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