裏切りの晩餐

  • 岩波書店
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000222310

感想・レビュー・書評

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  • 2015年発表
    原題:All the Old Knives

  • 娯楽的。映画化しやすそうな内容。
    帯を信用したのが失敗。

  • 過去にウイーンで起きたハイジャック事件の真相がCIAの捜査官と元捜査官が二人の晩餐中に明らかになっていく。
    二人の心理戦がメインとの触れ込みで読んだ。
    設定自体は面白かったが、ちょっと拍子抜け。もう少し心理戦、論理戦が展開されるかと思ったが、今一つ。
    どう考えてもヘンリーには可能性があるが、シーリアには可能性がない。これで実はシーリアが、、、という展開ならびっくりであったが、そのまま終了。
    ちょっと残念。

  • 洗練されてるスパイ話。

  • 全体が見えてこない前半は単調に感じたが、
    なみに乗り出したら止まらない。
    6年前のオーストリアでの飛行機ハイジャックテロをめぐるCIAの話。


    カリフォルニアのレストランを舞台にした壮絶なスパイ同士、そして元恋人同士の心理戦...
    ハラハラした。


    ラストに行くにつれて結末も見えてくる。

  • 二児の母親として平穏な人生を送っていた元CIAのスパイ『シーリア』の元へ、かつての同僚で恋人だった『ヘンリー』が訪ねてきた。食事をしながら昔を懐かしむ二人。だがヘンリーの本来の目的は、六年前に百二十人もの犠牲者を出したウィーン空港のテロ事件の話を聞くことだった。
    裏切り者は誰か?二人の思いが交錯する中、事件の真相が姿を現す。


    カリフォルニアのレストランでひっそりと進行する心理戦。物語はヘンリーとシーリアそれぞれの視点で交互に語られるにつれ、事件の全容が明らかになっていく。
    スパイトは言え人間、守りたい大切なものも出来るだろ。守りたいものが弱みになる男と、強くなる女。勝負は最初から着いていたのだ。
    役者後書きに映像化が決まっていると書いてあった。確かに映像向きのような気がする。細かいカットを多用して緊張感を高めるようなものが見たい。それに、正直言うと主要人物以外の名前が入ってこず誰?ってなることが多かったのでその点でも助かる

  • 難しい。

  • ウィーンで起きたテロ事件。その当時ウィーンに駐在していたCIA部員ヘンリーが、事件直後に退職した元同僚であり元恋人でもあるシーリアを5年ぶりに訪ねる。彼らはシーリアの住む町のレストランで夕食を共にする。過去のテロ事件がどういうものだったのか、ヘンリーは何故シーリアを訪ねてきたのか、シーリアは何故事件直後に退職したのか。二人の会話の中から徐々にいくつもの謎が吹き出して真相が明かされていく。その過程がスリルに満ちていてぞくぞくした。
    詰めの段階がちょっと不満足だったことを除けば、ル・カレを彷彿させるとても面白い作品だと思う。

  • ル・カレの次はスタインハウアーかよ。どうしちゃったの、岩波。ありがとう、岩波。新しい家庭を築き、新しい人生を歩んでいる元恋人に恋々の男ってみっともない。犠牲を払ったんだから、自分は報われて然るべきだという思いが拭えなかったんだろうな。スパイものであると同時に、裏切られた恋の復讐ものとも読めた。

  • スパイの見る世界は、私たちが目にしている表面の世界だけではない。
    あらゆる事件に裏があり、登場するスパイは、その景色を見ている。
    さらにスパイは、その是色の裏を歩く。
    そして、相手を欺く。
    そんな複雑なスパイ小説を堪能しました。

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