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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784000222372
みんなの感想まとめ
運慶の仏像彫刻は、単なる美術作品にとどまらず、深い宗教的背景と人間性を持つことが本書で明らかにされます。著者は、運慶が僧侶としての信仰心を抱き、混乱の時代に仏像にその念を込めて制作していたことを詳細に...
感想・レビュー・書評
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運慶が単に優れた技術の仏師であったのではなく、僧侶として深い宗教観もあったことを初めて知った。東大寺お水取りにもかかわっていたし、法華経の写経事業も行ったとのこと。東大寺、興福寺の焼き討ち、飢饉もあって末法の世に、仏像の霊力を信じて真摯に仏像の制作に携わっていたのだと感じた。もちろん彫刻家としての技術、立体把握も抜群だ。
仏教の教義にまで踏み込んだ説明はとても分かり易い。仏像に関する本で最も感銘を受けた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最高です。この本には参りました。まさに脳内スパーク。仏教美術の本の中で最も感銘を受けた作品と言っても過言ではありません。
この本は東大寺南大門の金剛力士像で有名な運慶について語られるのですが、まさか運慶がこれほどまでの人だったとは驚きました。運慶はただの仏師ではありません。彼はひとりの僧侶として真摯な信仰と強い信念を持っていました。
彼が生きた平安末期から鎌倉初期は戦乱や飢饉、災害でまさに地獄のような時代でした。そんな死屍累々の悲惨な世界で彼は僧侶としてどのように生き、いかにしてその念を仏像に込めたのか。そのことが本書では語られます。
単に仏教美術だけの話ではなく、時代背景や運慶の人間性にも深く切り込む本書は素晴らしい名著です。ぜひおすすめしたい逸品です。 -
運慶の数々の仏像と出逢って、運慶に尊敬の念を抱いている日本彫刻史の研究者が、彫像から見た側面と、いち僧侶たる運慶の宗教者としての側面という2つの「まなざし」から運慶の本質に迫ろうとしている本。
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運慶の仏像彫刻を美術的な視野を超えて,宗教的な視点から深く見つめたもの.仏教の教義にもかなり踏み込んでいるが,とても丁寧にわかりやすく説明がされて,ああそうだったのかと腑に落ちることが多かった.写真も多く,章ごとにまとめもあって,読者に親切な本だと思う.去年運慶、快慶の大規模な展覧会が分かれてあったが,先にこの本を読んでいればと残念に思った.
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