絵本の力

著者 : 河合隼雄
  • 岩波書店 (2001年5月18日発売)
3.49
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000222594

絵本の力の感想・レビュー・書評

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  • 三葛館一般 019.5||KA

    タイトルのとおり絵本が持つ力について、臨床心理学者の河合隼雄氏、児童文学家の松居直氏、ノンフィクション作家の柳田邦男氏がセミナーで講演、討論した内容を収めた本書。
    著者それぞれの経験、視点を異にした絵本についての考えや想いが綴られています。改めて絵本のすばらしさについて考えさせられます。具体的な作品名とともにその魅力や読み方についてもたくさん紹介されていますので、懐かしい絵本や興味のある絵本に出会い、すぐに読みたくなるでしょう。
                                  (もも)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=33882

  • 2016年11月。
    私はおじいちゃんを知らない。
    物心ついた時には両家とも亡くなっていたので、子どもにとっておじいちゃんとはどんなものなのかがよくわからないし、でもちょっと憧れたりもする。
    現実でも物語の世界でも「こんなおじいちゃんいいな」と思う人が何人かいるけど、その中でもトップスリーに入るおふたりがなんと一緒にこの本の著者として名前を連ねている。河合隼雄さんと松居直さん。読まないわけにはいかない!
    だーいぶ昔、学生の頃に読んでこの度再読。親として書店員として絵本に携わる今だからわかるお話がたくさん溢れている。
    特に心に残ったのは、悪や怖いことを知るために、物語でそれを体験することがいかに今の子どもたちに大切であるか、そしてそれには昔話や古典が大きな役目を果たしてくれるということ。
    そして何かを教えこんだり説教じみた絵本はやっぱり違うということ。
    子どもへの愛に溢れているから絶対的に信頼できる、厳しくも優しいお二方の言葉。大人として親としてこうあらなければいけないと思う。
    さっきからおじいちゃんおじいちゃんって失礼極まりないけど、もし自分にこんなおじいちゃんがいたらものすごい自慢だなあ。
    余談ですが、息子が通う幼稚園に数年前まで松居先生がお話をしに来てくださってたらしい!!昨日先生から教えてもらって、驚きすぎて一瞬時が止まりました。うぉー。なんてこった!もう数年早ければ!残念でならない。
    小さい幼稚園でも遠いところお話しにきてくださる松居先生はやはりすばらしいなあ。
    いつか生でお話し聞きたいなあ。

  • 河合隼雄、松居直、柳田邦男、講演・討議。
    おとながこどもに読んでやる本。おとなでも絵本を。

    C0095

  • 心理学者の河合隼雄、児童文学家で福音館書店のこどものともの編集長松居直、ノンフィクション作家の柳田邦男の絵本についての各々講演と、鼎談。松居の絵本は読んでもらってこその言葉に改めて絵本本質に気付かされた?

  • 絵本は、子どもだけの読み物ではありません。大人になってから読んでみると、子どもの頃には気付けなかったメッセージ、大人だからこそ味わい深く感じるものなどが必ずあります。各々異なる分野で活躍する3人の文化人による、絵本の可能性、絵本と人との関わりについての講演と討論の記録です。

  • 河合さんの発言が示唆的だった。松居さん、柳田さんはどこかですでに聞いている話で、新鮮みに欠けた。

    ただ、松居さんがバーレイの『わすれられないおくりもの』は危険と発言されていることは、そういう見方もあるか、メッセージが強すぎる絵本のイデオロギー性の危険に気づかされた。あくまで与え手の問題が大きいと思うが。

    ・絵本というのは実に不思議なものである。0歳から百歳までが楽しめる。小さい、あるいは薄い本でも、そこに込められている内容は極めて広く深い。一度目にすると、それがいつまでもいつまでも残っていたり、ふとしたはずみに思い出されて、気持ちが揺さぶられる。それに、文化の異なるところでも、抵抗なく受けいれられる共通性をもつ。
    ・(IT革命に象徴される他者性の喪失やリアリティのなさがあるが、絵本は)本当に自分がめくって、自分がその中に入って、自分という存在がそれに関わってみていくもの。:河合
    ・絵本の面白さ。1.昔、子どもに聞かせてやった本を読んで、懐かしく楽しみながら、その意味とか感動を再発見する。2.この20年の新作に触れることで、こんなにも絵本の世界は創作が行われているのかと驚く。:柳田
    ・日本の子どもの本の海外への翻訳は三千点を超えている。言語数は40言語以上。:松居
    ・人間の心の深いところは事実としては語れないことが多いから、どうしても物語るか、イメージになるしかない。:河合
    ・絵本と恐怖

  •  シンポジウムの記録をまとめて作った本です。河合 隼雄さん、松居 直さん、柳田 邦男さんの絵本に対する思いがひしひしと伝わってきます。その中で、柳田さんのお話は、私が4月に聞いた講演と同趣旨の内容でしたが、じ~んときてしまいました。この本の中に出てくる絵本を片っ端から読んでみたくなりました。

     こんなきれいな表紙だったのか。ブログに書き込むまで気づかなかった。図書館から借りてきた本なので、カバーがしてあるせいか、表紙が地味に感じられます。

  •  絵本の力はスゴいと思う。文字の読めない0歳児から、大人、老人までいろんな人に感動を与えることができる。そして感じ方も人それぞれであり、大人になって読み返して新しい発見があるもの、子どもの想像を大きくかき立てるもの、不思議と驚き、怖さや哀しさをいつも教えてくれる。そんな絵本の力を、河合隼雄、松井直、柳田邦男が語っている。3者の立場のちがいから見た絵本の魅力のすばらしさに共感し、改めて自分で読んでみよう、子どもに読んであげようと思った。

  • 絵本は0歳から百歳までが楽しめるという河合氏の言葉や、絵本は人生に三度という柳田氏の言葉が心に残った。臨床心理士の河合氏、編集者の松居氏、ノンフィクション作家の柳田氏という組合せも面白い。
    最近は子どもや親のウケを意識した作品も多くて、こういう絵本は20年も30年も読み続けられるのか心配になります。

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