英語という選択――アイルランドの今

著者 : 嶋田珠巳
  • 岩波書店 (2016年6月24日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000222983

英語という選択――アイルランドの今の感想・レビュー・書評

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  • 出版社による紹介:
    https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/8/0222980.html

    ◎推薦のことば……鳥飼玖美子

    「国語」をやめて「英語」を公用語にする.その結果,どのようなことが起きるか.これは近未来の日本の話ではない.アイルランドが実際に体験したことである.
     植民地支配の歴史から英語を「公用語」として使うようになった国で,「自分たちのことば」であるアイルランド語が話せなくなった人びと.そのような「自分たちのことば」を再び国語にしようと,アイルランド政府は「アイルランド語が国語であり,第一公用語」,英語は「第二公用語」であると憲法で定め,二言語使用の国家を目指している.
     そのようなアイルランドの言語を巡る歴史と社会の現実をつぶさに検証している本書を読むと,「英語」を第二公用語とする提案がなされた過去を持ち,昨今は「グローバル人材育成」政策を推進して日本人の英語力を高めることを教育の中心的課題とし,大学においては英語による専門講義を増やすなど英語使用を主軸にしようとしている日本の現状が否応なく脳裏に浮かぶ.特に背筋が寒くなるのは,「我が子には英語を」という親としての素朴な気持ちが,言語を「価値評価」して「順位づけ」することに繋がり,このような「ありふれた社会的行為」が言語交替を引き起こしたアイルランドの実態である.
     日本語という母語を奪われた経験のない恵まれた環境が日本にもたらしたのは,言語に対する畏敬の念の悲しいまでの欠如ではないか.日本人にとっての「自分たちのことば」である日本語の将来を考える為にこそ,本書を多くの読者に熟読していただきたい.

    ◎斎藤兆史さんによる書評(産経新聞2016.7.10):
    http://www.sankei.com/life/news/160710/lif1607100018-n1.html

    ◎黒田龍之助さんによる書評(日経新聞2016.8.14):
    http://www.nikkei.com/article/DGKKZO06037450T10C16A8MY6000/

  • 言語交替に至るまでの過程と現状に関する記述はあまりにも興味深いものでした。
    また、アイルランド英語に関する理解も深まりました!

  • アイルランドの言語交替の歴史的な話かと思ったが、現在の言語状況に関する記述の方が多かった。第一公用語としてのアイルランド語の受け止められ方や独自に発展したアイルランド英語特有の表現(do be や be after)などの感覚が、著者のアイルランド留学を通じた経験を踏まえて語られている点が良かった。

    本書の問題は文章があまりこなれていないこと。エッセイ風にしたかったのか冗長な言い回しが多く、読みづらかった。

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英語という選択――アイルランドの今はこんな本です

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