本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784000223003
感想・レビュー・書評
-
北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる国連安保理事国間の議論を中心に、時系列を追いながら、いかに北の行動のエスカレーションを許してきたかを描く。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
副題には「北朝鮮vs.安保理 四半世紀の攻防」とあるが、本書から感じるのはむしろ安保理内の足並みの悪さだ。中露が北朝鮮に対し宥和的なのは予想どおりだが、他の理事国にも同調する国はある。北朝鮮問題・日朝関係への理解は、アジア以外の国では温度差がある。決議に基づく制裁では、中東やアフリカの多くの国は不十分だったりそもそも報告しなかったりだ。日米中韓といったこの問題の主要国でも、時の二国間関係や政権の対北・対国連スタンスにより、安保理での意思疏通やスタンスは異なってくる。
ただ、2016~17年には北朝鮮への制裁を徐々に強める決議がいくつも採択された。中露の対北姿勢に若干の変化があるのかないのか気になるが、本書では踏み込まず「米中露が妥協し」のようにごく簡潔にしか書かれていない。25年近い歴史を追っているので仕方ないかもしれないが、全体的に本書の記述は事実関係の羅列が多く、平板とも感じる。
本書の構成に戸惑いもした。02年のウラン濃縮発覚やその後の米朝交渉といった北朝鮮を巡る大きな出来事の記述はごくわずかだ。筆者もあとがきで、先達の著書と重複を避けると書いており、安保理に絞ったのだろう。しかし他方でトランプ大統領就任前後以降の割と最近の事象は、日米関係や米空母の朝鮮半島接近、Jアラートなどをそこそこ長く書いており、アンバランスに感じる。
藤田直央の作品
本棚登録 :
感想 :
