オウムをやめた私たち

制作 : カナリヤの会 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 22
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000223652

感想・レビュー・書評

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  • みなさんは「オウム真理教」と聞いてどのようなイメージを持つだろうか。
    サリンをまいたテロ集団、カルト宗教、気持ち悪い、出ていけ・・・などなど。

    本書は、昔オウムにいた人たちが集まった「カナリアの会」の元信者の生の声を集めたものである。

    脱会者も、やはり我々と同じ一人の人間。
    オウムと社会の間の葛藤を抱いているわけで。

    「各地の住民がオウムに対して『出ていけ』と叫びたくなる気持ちはよくわかるんですよ。オウムは過去において大量の殺人肯定の教義を有し、それに基づいて大量殺人を犯したわけですから。
    ただ問題なのは現在教団に残っている人たちは、犯罪に加担していないということです。」

    「本当にオウムをつぶしたいと思ったら、頭から反対するんじゃなくて、まずオウムのことを理解してほしいと思っています。もちろん無理なお願いだってことは分かっています。」

    「オウムという蝿を追うよりも、それを生み出しているコエダメをどうにかしろってこと」

    「僕は、オウムが突き付けたのは一言でいえば、近代の病だと思っているんだよね。」

    宗教や、カルトの問題を知る上で貴重な一冊だと思います。

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