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- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000223652
感想・レビュー・書評
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みなさんは「オウム真理教」と聞いてどのようなイメージを持つだろうか。
サリンをまいたテロ集団、カルト宗教、気持ち悪い、出ていけ・・・などなど。
本書は、昔オウムにいた人たちが集まった「カナリアの会」の元信者の生の声を集めたものである。
脱会者も、やはり我々と同じ一人の人間。
オウムと社会の間の葛藤を抱いているわけで。
「各地の住民がオウムに対して『出ていけ』と叫びたくなる気持ちはよくわかるんですよ。オウムは過去において大量の殺人肯定の教義を有し、それに基づいて大量殺人を犯したわけですから。
ただ問題なのは現在教団に残っている人たちは、犯罪に加担していないということです。」
「本当にオウムをつぶしたいと思ったら、頭から反対するんじゃなくて、まずオウムのことを理解してほしいと思っています。もちろん無理なお願いだってことは分かっています。」
「オウムという蝿を追うよりも、それを生み出しているコエダメをどうにかしろってこと」
「僕は、オウムが突き付けたのは一言でいえば、近代の病だと思っているんだよね。」
宗教や、カルトの問題を知る上で貴重な一冊だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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