尾崎翠 砂丘の彼方へ

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000224055

作品紹介・あらすじ

聴覚や嗅覚の世界を巧みに表現する特異な言語感覚で知られ、代表作「第七官界彷徨」を含む一連の作品を発表後、彗星のように消え去った作家尾崎翠とは何者であったのか。彼女の作品世界に注がれたさまざまな水脈を、同時期の文芸思潮に照らしながら精緻に読み解くことで、斬新かつ厚みのある作家像を時代のなかに呈示する。

感想・レビュー・書評

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  • この本は詳細に作品を論じているというより、辞書的なイメージです。尾崎作品に登場するモチーフが何と関連づけられるのか、広く広く言及していました。小野町子と小野小町の関連から小町の和歌の話が及んだり、尾崎翠が仏教の影響を受けていることから唯識に話を広げたり…。作品論を書くための具体的な参考にはなりませんでしたが、尾崎作品の全貌を知る手がかりになる一冊だと思います。

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著者プロフィール

文芸・演劇評論家、大学講師など。宝塚関係の著作に、『宝塚──消費社会のスペクタクル』(講談社選書メチエ)、『宝塚というユートピア』(岩波新書)。最近の論文「GHQ占領期の宝塚歌劇」(『占領期文化をひらく──雑誌の諸相』早稲田大学現代政治経済研究所研究叢書26、二〇〇六年八月)、「宝塚歌劇の近代と脱近代」(仮題)(『國文学──解釈と鑑賞』別冊近刊)など。二〇〇七年二月に杉並区で宝塚をテーマに講演予定、どうぞよろしく。

「2006年 『宝塚アカデミア28』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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