沖縄の戦後思想を考える

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000224154

作品紹介・あらすじ

敗戦以来「占領」という檻のなかで、また一九七二年の復帰以降は「日本」という枠のなかで、沖縄の人びとは基地の重圧と対峙し続ける厳しい現実を生きてきた。そこで培われてきた豊かな思想的達成をいかに受けとめ、そこから発せられる問いにいかに応えるか。真摯な課題意識と深い共感をもって生き生きと描き出す戦後沖縄の思想像。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    語り口はやわらかいし、要点は整理されていると思うので、読みやすい本でした。
    帯に「思想でたどる沖縄現代史入門」とありますが、入門編としてはなかなかの好著ではでせう。これを入り口にして、あるいは指針にして自分の知りたいことを深めることができそうです。
    著者の沖縄に対する基本姿勢は、ぼくの好きな立場(例えば高良倉吉らの沖縄イニシアティブを痛烈に批判するとか)なので、そういう意味でも好きでした。
    まあ、基本姿勢は基本姿勢として、全体としては熱せず冷めず、ほどよい感じで筆は進んでいると思います。

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著者プロフィール

鹿野政直(かの・まさなお)
1931年大阪府生れ。早稲田大学文学部卒業。日本近現代思想史専攻。早稲田大学名誉教授。『鹿野政直思想史論集』全七巻(岩波書店、2007-08年)など。

「2020年 『八重洋一郎を辿る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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