ドキュメント 沖縄経済処分――密約とドル回収

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000224192

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  •  沖縄返還に伴う米ドルから日本円への通貨交換をめぐる日・米・沖縄間の外交過程とその経済的・社会的影響を、2010年に財務省も存在を認めた回収ドルの処理に関する密約を軸に検証したノンフィクション。「ニクソン・ショック」によるドル下落と固定相場制の崩壊による通貨の混乱が返還前後の沖縄社会に与えたインパクトを余すところなく明らかにしている。各政府機関の公文書のほか、近年公開された「屋良朝苗日記」や、著者が独自に入手したり閲読できた未公開の私文書などを縦横に駆使しており、学術的価値も十分に備えている。

著者プロフィール

軽部 謙介(カルベ ケンスケ)
時事通信社解説委員
1955年生まれ。早稲田大学法学部卒業。時事通信社入社。社会部、福岡支社、那覇支局、経済部、ワシントン特派員、経済部次長、ワシントン支局長、ニューヨーク総局長等を経て、現在、同社解説委員。主な著書に『日米コメ交渉』(中公新書)、『官僚たちのアベノミクス』(岩波新書)など。

「2019年 『政策をみる眼をやしなう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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