- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000224376
感想・レビュー・書評
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【対象(一般・学生・社会人・専門家)】
学生・専門化向け
【分類(NDC9)】
519.15:技術/建設工学. 土木工学/公害. 環境工学
【紹介文】
自分で環境リスクを評価・計算したい人のために。
実例で学ぶ環境リスクマネジメント
環境問題というと、すぐに安全か危険かという議論になる。
しかし、環境の影響は一方だけの尺度で議論できるものではない。
実生活においては、むしろ安全と危険の間のグレーゾーンをどうバランスよく制御していくかが問題となる。
それが環境リスクの評価である。
ところが、こうした環境リスクは結果だけが示されて、その算出のプロセスは知らされない、ということが多い。
本書は、文系理系を問わず、自前でこのリスク計算ができるようになるためのテキストである。
実際のデータを使って、身近なところから環境リスクを計算してみよう。
【目次】
第0章 リスク計算をはじめる前に
第1章 リスク計算の助走-基準値とリスク
第2章 PRTRデータから大気経由の暴露とリスクを計算する
第3章 絶対に安全な水はあるか?
第4章 水俣病のリスク
第5章 メチル水銀の胎児へのリスク
第6章 土壌中のダイオキシン類の解析
第7章 ダイオキシン類の発生源探索
第8章 ダムの効用を計算する
第9章 生物の環境リスク
第10章 ダムは壊すべきか
第11章 リサイクルとLCA
第12章 リスクを比較しよう
【要約】
【入手目的】
環境リスク評価に関する基礎知識の修得のため
【得られた知見等】
【備考】詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
環境リスクの計算方法について、例を用いて計算しながら学べる良書。
数理統計モデルが中心だが、モデルではパラメータの設定が重要になるが、その背景にある学術知識やリスク工学の概念についてもう少し説明がほしい。
昔、ダイオキシンの発がん性問題や放射能の問題もやはりリスク工学の分野だが、原発事故でのメディア、政府、有識者もリスク工学やリスクコミュニケーションの教科書通りに対応していたが、うまくいかない部分も多かった。反省点も多い。
基準値は実験結果を確率・統計的で推定した値だから、100%はないし、実験方法や調査方法で値は違って当然」という根本的な原則を、専門家はテレビや新聞では言えないから辛いなと思う。
著者プロフィール
中西準子の作品





