株式会社に社会的責任はあるか

著者 : 奥村宏
  • 岩波書店 (2006年6月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000224642

作品紹介

企業は社会的責任(CSR)を果さなければならない-これが現代の企業にとって重要な経営項目になっている。しかし、これまでも企業批判のたびに、CSRが叫ばれてきた。そもそも株式会社は責任の主体になりうるのか。法人とは何かを検証し、CSR論議から浮かび上る株式会社の矛盾を考察して、企業改革の方向性を探る。

株式会社に社会的責任はあるかの感想・レビュー・書評

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  • 法人である株式会社の責任は、まず何よりもその代表者である経営者がとらかければならない、というのが筆者の主張。

    日本で流行している「企業の社会的責任論」はまるで戦前の修身の教科書のように「清く正しく生きましょう」と説教するだけ。
    日本と大企業と財界は「企業の社会的責任」を宣伝材料に使い、企業批判の動きを抑え込もうとしている。それは企業改革を阻止する役割を果たしているが、これに労働組合も無自覚に乗せられているのでは。
    企業の社会的責任を問題にするなら、何よりも株式会社とは何かということを問題にしないといけない。そして社会的責任を問題にするなら、責任の主体は誰かをはっきりさせないといけない。

  • 見つめなおさせるという点では良かった。
    ただ、企業解体による規模縮小化や協同組合は現実味や具体性を欠いていた気が。
    少なくとも頭の中でイメージが浮かぶことは無かった。

  • 1 流行する「企業の社会的責任」論
    2 株式会社の責任
    3 無責任会社
    4 法人とは何か
    5 企業犯罪の責任
    6 経営者の責任
    7 企業の社会的貢献
    8 株式会社の危機と社会的責任
    9 責任ある企業にするために

    近年の「社会的企業の責任」ブームについて著者は、批判を持ちつつ、株式会社が直面する危機について書かれている。
    株式会社とは何かを考えるうえで、まず法人とは何かという議論や、果たして企業は社会的責任を持ちうるのかという問いかけが中心である。全体的に、こうしたほうがいい、という主張は少ないように感じ物足りなさを感じた。
    アダムスミスの『国富論』やミルの『経済学原理』に立ち止まって章構成されている部分があり、知識不足からよく理解できない部分があった。

    なぜ今CSRがもてはやされているのか、その背景や、時代の流れ、どのような事件があって、現在のブームに至っているのかはこの本を読めばだいたい理解できる。

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