カントの啓蒙精神 人類の啓蒙と永遠平和にむけて

  • 岩波書店 (2006年10月25日発売)
4.00
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 1
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784000224710

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • カント哲学の特徴を、自分で考える、他人の立場から考える、一貫して考える、という『判断力批判』などで定式化される「啓蒙精神」として捉え、そこからカント哲学の全体像を俯瞰しようとする試み。とりわけ、理性宗教という一見啓蒙主義とは相反するかのようなカント独自の語法も、「啓蒙精神」によってカント哲学の体系のうちで理解しうるという見解は非常に納得できるものであり、カント哲学における「神」の重要性を指摘している点は傾聴に値する。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1931年生まれ。東京大学大学院博士課程退学。北海道大学教授を経て、現在、北海道大学名誉教授。
著書:『人間の間と倫理』以文社1980年、『カントと神』(第12回和辻哲郎文化賞受賞)岩波書店1998年、『カントの啓蒙精神』岩波書店2006年、他多数。
訳書:『永遠平和のために』岩波文庫1985年、『判断力批判』上下巻、以文社1994年、『道徳形而上学の基礎づけ』以文社1998年、『純粋理性批判』上下巻、以文社2004年など。

「2007年 『道徳形而上学の基礎づけ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宇都宮芳明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×