格差社会ニッポンで働くということ―雇用と労働のゆくえをみつめて

著者 : 熊沢誠
  • 岩波書店 (2007年6月26日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000224789

作品紹介

一九九〇年代後半から加速度的に顕在化した雇い方・働かせ方に関する企業労務の展開からもたらされた、雇用形態の多様化、ワーキングプアの急増、働きすぎの人たちと働けない人たちの共存、労働条件が悪くても声をあげられないこと…つまり、"労働問題"こそが、日本をまぎれもなく格差社会とさせているのだ。格差社会論はこれまでも数多いが、労使関係の視点から「労働そのもの」をみつめた議論はいまだなかった。本書は、それをみつめつづけてきた著者だからこそ可能となった新しい格差社会論であると同時に、労働研究の到達点から語られる"日本の労働"入門でもある。

格差社会ニッポンで働くということ―雇用と労働のゆくえをみつめての感想・レビュー・書評

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  • 2007年刊行。著者は甲南大学名誉教授、労使関係を中核とする社会政策研究者である。内容は現在の労働条件・労働問題を労働者側の視点から解読し、政策提言するというもの。実効性や実現可能性はともかく、内容はラディカルな提言でなかなか。特に、雇用保険のお粗末な内実と最賃批判は納得。一方、公務員の雇用条件の有利さに対する批判は引き下げ民主主義の悪弊という旨の指摘。なお、時短による男性正社員の収入減、ペイエクイティによる女性正社員の時給増と収入増、パート社員の時給増と労働時間増。これがワークシェアリングの要諦らしい。

  • ゼミ用。

  • 熊沢誠は労働組合側に立って論評する数少ない学者である。しかし、労働組合の力が低下していて、熊沢としても一般論的な論調になっていた。

  • 労働の現場から現在の「格差社会」を分析。世界的な競争の中で労働とはどうあるべきか。それを事実に基づいてきちんと考えていくことは必要。しかし、あるべき論だけでは問題は解決しない。あるべき方向性は分かった。あとは、そのあるべき社会をどうやって実現していくかだ。

  • いま働く人びとが抱えざるをえない「しんどさ」とはどのようなものなのか。労使関係の視点から「労働そのもの」を見つめた新しい格差社会論であると同時に、労働研究の到達点から語られる「日本の労働」入門。

  • 今の「格差社会」を正確に学ぶには非常に優れた本だと思いました。
    どのように格差社会が生まれ、何が問題になっているかが分かります。

    結論として、法整備や会社システムではなく、日本の「労働組合」に期待してます。

    また、アメリカやヨーロッパの社会保障についても書いてあるので広く勉強できます。※アメリカは年金システムのような社会保障は一切ないらしいっすね。
    ビックリしました。

    是非一読を。

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