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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784000224819
みんなの感想まとめ
環境経済学の深淵なテーマを探求する本書は、日本における環境問題の歴史とその政治経済的背景を詳細に論じています。特に、四大公害病や国際的な環境政策の変遷を通じて、環境と経済の関係を鋭く考察。著者は「中間...
感想・レビュー・書評
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こちらは、日本における環境経済学のパイオニアの宮本憲一先生による、日本で最初の「環境経済学」のテキスト。
400頁近い大部の著作であるが、文章記述がほとんどで、比較的読みやすい。
日本を中心に、世界の公害・環境問題を幅広く、そして濃密に論じている。
四大公害病の内実も詳細な記述がなされている。
そして、読めばわかるが、「環境経済学」のテキストでありながら、「環境の政治経済学」なのである。
「どのような政治システムの元で、どのような公害・環境問題が起こるのか」を鋭く考察する。
本書の基本的方法論は、「中間システム論」である。
中間システム論とは、端的に言えば、素材と体制の中間にあるものを指す。
素材とは、技術進歩などの生産力の発展などであり、体制とは、資本の利潤極大原理、つまり、資本主義か社会主義かという生産関係のことである。
最後に、中間システムを説明する。
1.資本形成(蓄積)の構造
2.産業構造
3.地域構造
4.交通体系
5.生活様式
6.廃棄と物質循環
7.公共的介入のあり方
a.基本的人権の態様
b.民主主義と自由のあり方
8.市民社会のあり方
9.国際化のあり方
本書によると「以上の九つの中間領域が環境を決定する」のだ。
まだまだ抽象的な議論だが、関心のある方は、本書を読んで頂きたい。
そこにあるのは、深淵な環境の政治経済学の世界である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私が読んだのは古い方だけど、いつ読んでも参考になる本だと思う。教科書だけ読んでると最適汚染、なるほどとか思ってしまうけど、不可逆的な被害において、最適な汚染などないことを、水俣病をはじめとする公害から明示してくれている。
理論は実体を分析するためにあって、理論を実体に適応させてはならない。 -
1980年代、欧州では環境政策の国際化に向かって前進した。その端緒となったのが、酸性雨の被害。
ソ連の崩壊によって、東西が統一されて、環境問題で協力されてきた。
農業社会では経済が環境と共存し、環境に規定されて人間生活を営んできた。
公害輸出。
大学における環境教育は1970年代に普及するが、多くは教養課程における学際的で講義でカリキュラムは定形的なものでなく大学によってバラバラ。社会教育は多様な形に進んでいる。サステイナブルな社会になってきている。
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