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- Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000225199
作品紹介・あらすじ
アナール学派の誕生とともに始まった「新しい歴史学」は、『記憶の場』の刊行によって第一幕を閉じた。規範的で一元的な歴史叙述への懐疑からピエール・ノラは、現代フランスを代表する120名の歴史家とともに10年の歳月をかけて、「記憶と歴史」の関係を根本的に見直すという、壮大な試みに取り組んだのである。記憶としての「出来事」は、いかにして歴史的「表象」に転位されるのか。記憶と歴史の交錯と乖離を闡明せんとするこの挑戦は、歴史学の新しい時代を告げるものとなった。日本語版は、この画期的なシリーズの方法と射程はそのままに、全3巻にまとめあげたものである。第1巻には、「フランク人とガリア人」「カトリックと反教権=世俗派」「プロテスタント」「アルザス」など、フランスの主要な政治・宗教・地理的対立に関する論考を収録した。
感想・レビュー・書評
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集合的記憶とはどのように形成されるのか。自分が当然だと思っていた歴史や記憶はそれ個人として確かなものではなく、時代時代の教会や国家の思惑や心理に大きく影響されている。
フランスのみならず史学会に大きな影響を与えた論文集。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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