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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784000225533
みんなの感想まとめ
本書は、財政学の権威が提唱する新たな政治体系をテーマにしており、現代日本が直面する危機に対し「解決は可能」との希望を表現しています。著者は、日本の行政改革と財政再建の必要性を訴えつつ、集権的な政治シス...
感想・レビュー・書評
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財政学の神野教授の本ということで読んでみた。日本の行政改革と結びつけられているので、期待したものとは少し違ったが、それでも神野氏の考え方には共感できる。お弟子さんが書かれている部分も多いようなので、少し切れ味不足な印象がしたのが残念。
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編者・神野直彦氏は著名な財政学者であり、「経済のための人間か、人間のための経済か」を問うた『人間回復の経済学』などの著作がある。
財政再建のかけ声のもとで万能の呪文のように唱えられる「小さな政府」という主張に、本書は一貫して疑問符を投げかける。これに対して提案される「希望の構想」とは、国民から遠い集権的政治システムを改め、国民の参加を可能にする政治体系だといえる。
それは、生活の場で自発的協力に基礎づけられた地方政府、生産の場で自発的協力に基礎づけられた社会保障基金政府、この二つに対してミニマムの保障を負う中央政府という「三つの政府」へと再編していく提案だ。
財政再建は財政だけでなく、政治と社会の変革を伴って初めて可能になる。〈財政赤字の削減のために国民の生活を犠牲にするという悲劇に終止符を打ち、国民の生活のために奉仕する財政を、安心の給付に支えられた信頼の政府を、構築すべきだ〉という言葉に、本書のシンプルなメッセージが集約されている。
ところで、本書は神野氏の膝下から輩出された若き優秀な研究者たちの共同執筆集である。
書名の「希望の構想」は、現下の日本が陥っている危機に対して、「解決は可能」と断言する財政学者が贈る新たな構想を指している。
同時に、本書は神野直彦門下が一丸となって、〝師の構想の偉大さ〟を世に問うた師弟一体の労作業でもある。
〈若き研究者たちは、私が「死」を乗り越える「希望」である〉と、神野氏は「あとがき」に万感の思いを綴っている。 -
思い切った改革案ではあるが、現状分析と導入の理由付けが明確なため、非常に説得力がある。この閉塞した状況を打開するには、これくらいドラスティックな変化を起こさなければダメなのかもしれない。
http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20080511 -
分類=国家行政・地方分権・社会保障・財政改革。06年11月。
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