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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784000225670
みんなの感想まとめ
フィンランドの教育システムは、教師の専門性と生徒の個性を尊重する姿勢に根ざしており、学力世界一の背景にはこの独自のアプローチがあることがわかります。PISA調査などで注目されるフィンランドですが、教育...
感想・レビュー・書評
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PISA調査や全国学力試験以降、世界的に注目されるようになったフィンランドの教育。でもその秘密は、教科書でも学校でもなく、教師の専門性にあった。フィンランドの教師はその専門性の高さから、子どもからだけでなく、政府や教育機関、市民からも支持を得ている。教師とはどうあるべきか、また、日本の教員養成機関の課題を考えさせられる。
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ここ最近学力世界一として注目されている、フィンランドの教育のよい面だけでなく課題も、フィンランドの教師へのインタビューを通して実態としてレポートしているところに好感が持てます。
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フィンランドでは、教師は「国を照らすロウソク」と言われているらしい。大国に挟まれた資源のない国なので、人材育成が何より重要だと考えられてきたのだ。
PISAでトップクラスの成績を維持し続けているフィンランドの教育事情を知るべく読んだのだが、学校ではPISAなどは全く意識されていないし、結果に対してもほとんど興味がないらしい。 教育現場で意識されているのは、生徒の一人一人の個性を尊重し、考える力や表現する力を伸ばすことだ。そのために、様々な工夫がされている。決してテストで点を取るための教育ではない。
政府は現場を信頼し、現場は熱意を持って生徒を指導する。 生徒側も、興味感心のあることをいつでも(社会人になっても)勉強できるような環境が整っていて、実際大学には様々な年代がいるらしい。
フィンランド政府が行った教育改革の一つは、指導要領の簡略化。教科書検定もなくし、ある程度の目標を示すだけにとどめた。各出版社が競争する中で切磋琢磨して内容を高め合っていく…。私個人としてはこれは理想的なスタイルだが、いまの日本のように目指す所が入試or就職だと、結局のところ画一的な知識の詰め込みになってしまうのだろうか…。
とにかく、フィンランドの教育改革を見習って、日本も国の教育制度、そして何より国民の意識を大きく変えていかなければならないと感じた。-
2013/01/11
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開発目標4:質の高い教育をみんなに
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB99109592 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/48431 -
教員経験のある著者が、フィンランドのいくつかの教育現場の様子をインタビューを含めて取り上げた一冊。著者に教員経験があり現状をふまえた上で書いているので、「日本の教育現場との違い」を意識しやすい一冊。
日本の教育との違いを問われたフィンランドの校長の答え「オペッタヤ、オペッタヤ、オペッタヤ(教師、教師、教師)!」(p.43)に尽きるのかな、と。
まず、教員が医師と並ぶ尊敬される職業で、大学の教員育成課程は修士含む6年課程であるにもかかわらず、倍率10倍を越える人気学部であること。高校卒業後に大学に行く、とは限らないので、年齢・職歴の多様性を持ちつつもほんとに教員になりたい人が教員になるし、それに合わせた高度な指導が行われる。
また、「実習生ガイダンスの研修」(p.113)に代表される現役教員向けの研修課程が、すごく合理的に機能していること。似たような研修があってもそれがうまく機能していない印象をうける日本と何が違うんだろう、という印象を受ける。時間が足りないのか、研修体系が悪いのか、そもそも教員のレベル差に起因するのか、違いが気になった。
そういう人を取り上げているんだろうけど「この先生はこういう『ずばぬけたもの』があって、それを自他(生徒・教員)ともに認めている」教員が、それを生かして授業を展開している感はある。
それでいて(そうであってこそ?)、フィンランドの教育の基本は「平等である=おちこぼれを作らない」ことらしい。
矛盾しているのかもしれないし、モチベーションの低い生徒にとって「目の前のこの人、尊い」以上のきっかけはないともいえる。
PISAの高得点で視察者が増え、視察時に「一校の訪問につき200ユーロを学校に支払わなければならなくなった」(p.142)フィンランドから学べること、それは「フィンランドと日本の違いは『ちょっとした違いの積み重ね』」なのかな、と。少なくとも「フィンランドに一度視察に行ったら、学校変わった」的なことはないのかも知れないな、という印象を受けた。 -
環境や教育方法が違っても、子どもに関する悩みは同じだと改めて思った
政治や経済云々よりも教育が国を支える、だから人間を育てようという考え方がよい -
日本もかつては教育立国と呼ばれていたはずだが。
現在学力世界一と言われているフィンランドの教育現場のレポート。
教育を大切にしない国の発展は無いと思うのだが、日本は反省しなければならないだろう。
フィンランド流を真似るだけで良い結果が出るとは思えないが。 -
フィンランドの教育事情がよくわかった。
現役教師の方が書かれているせいか、先生方へのインタビューも多く、意外と多様なバックグラウンドの方が教師になっているんだなと思った。
日本だと大学の学部を出てそのまま教師になる方が大半だろうが、大学=>学校補助=>大学院や、大学=>就職&自分を見つめ直す=>教育大学院など、異分野から来る方もいるようで面白いな。
教員採用も結構柔軟に対応してくれるようで。
移民は想像より少なかったが、母語学習を週2時間保障し、交通費も支給しているのに驚いた。移民に「フィンランド人になってほしいわけじゃない」とい意見も見られ、大らかだな〜と思う。2007年に学校で銃乱射事件が起きても監視強化をするのではなく、不安に思っていることを声を出して話し合うことを大切にするのにも現れている。
以下は特に心に残ったことメモ:
・高校は単位制で好きなことを深堀できるが勉強は大変、
・政治に無関心で居られる日本には、まだそれだけの余裕があるのでは
・愛国心は人にこれこれこうだから、と教えられるものではない。 -
今まで何冊か
フィンランドの
教育についての本を
読んだが、
この本が一番分かりやすかった(^^*)
分かりやすさとともに
バランスのよい感じ。
珍しくフィンランドの
教育実習にも触れていた
うん、満足満足。
なにより作者自身が
高校教師であり
フィンランドの教育をみて
日本の教育について
悩んでる姿が
文章にみえて、
親近感がわいた。
おすすめ -
読書日:2012年9月3日-5日
testの点数で人を評価するなんて意味があるのか?
というsuomi人達の姿勢に感動しました。
教師の育て方は実習の段階で日本と考え方が全く違うと感じられました。
実習している本人が解るまで時間を掛けて行う姿勢が、
教師一人一人の高い質に繋がるんだと感じました。
読んでいて新鮮だと思ったのは校長先生達の研修course。
初日から頭をガチガチに使った研修でもするのかと思いきや、体力測定でした。
教師が尊敬の対象となる教育現場。
Suomiの教育が世界標準となる日が来る事を切に願います。 -
日本にあるものよりもアチラの国にあるものが無条件に断然優れているなんて話を聴くと、やっぱりちょっと眉につばを付けてしまう。別に日本は誰にも負けないと思っているわけではなくて、同じ人間のやっていることなのだから、無条件に優れているとか、そういうのってあんまりないのではないかと思うからだ。
まして、教育の話になるとなおさらで、カエサルの言葉ではないけど「人は自らの見たいものを見る」、つまり作者が自分の主張を述べるための材料として、都合のいい一面だけを取り上げているのではないかって思ってしまう。
もっとも、常に全体像を冷静に見なければ意味がないのかと言えばそういうわけではなくて、学ぶべきものは常にあるし、「この部分はうちよりも優れている」と率直に認めて、そのよいところを取り入れる努力をするというのは大事なことだと思うのだ。そういう意味でこの本は、学ぶべきものがたくさんあふれている感じで興味深く、また楽しく読めた。
教育立国を支えるのは、一にも二にも教員の質であるというのは、なるほどその通りだと思う。そしてその言葉に恥じないだけの立派な先生がたくさんいるように読んでいて思った。だけど、個々の先生の才能と努力ということではすまない部分がいくつもあって、そのうち特に3つが、強く印象に残った。
ひとつは教員養成のシステムである。特に日本でいうところの教育実習のやり方が徹底していて、確かにこれなら実践的な力を持つ先生を育成することが出来るだろうと思う。教員を養成する資格というものがあって、その資格を持っている現場の先生がたくさんいて、そういう先生がつきっきりて教員の卵(つまりは後輩)を育てる。しかも、そういう先輩が納得するまで実習が終わらない、なんていうのはものすごいシステムだと思う。
もうひとつは、先生個々の力量や努力だけに頼らず、きっちりとチームを組んで子供を支援する考え方が徹底していること。学校の中に専門家によるチームがいくつも組まれ、それが先生のバックアップをしている。規模というか取り組み方の本質が僕の知っている学校とはずいぶん違う。あえて無理矢理近いものをさがすと、医者かな。毎週会議があって、一人一人の子供の状況をチェックし、不安な面があれば対応をする。これを、「学校の先生」の裏で専門家がやっている。子供だけではなく、教職員にも無理をさせない、無理をさせると破綻するって前提がまずあって、その上できめ細かく子供をケアするには、こういうシステムが必要だって考えていく感じだ。
最後が、そういうのを全部含める形で、子供一人一人を大切にする姿勢が徹底していること。特別な教育的支援が必要な子供たちを、可能な限り普通教室に入れ、丁寧に指導できるだけの人手と知恵を投入するやり方などはとても印象的だった。人手と知恵とによって、落ちこぼれをつくらない。真に、個々の能力に応じた教育を、集団の中で保障していく、そういう感じがよい。教員養成だって、全体指導はもちろんなのだけど、それ以上に個々の子供の様子をどう把握し、それにどう対応するかを大切にしているように思う。
まあ、ため息をつきながら読み終えたわけだ。最初に書いたように、都合のいい面だけを取り上げているのではないかと思ったりもするのだけど、仮にそうだとしても十分に刺激的である。教育行政の話などになればキリはないかもしれないが、個々の教員が自分の問題として、目標にするべき要素もたくさん持っているような気がする。
フィンランドの教育はこのところ非常に注目されているけれど、それもなるほどなと思いながら読んだ。「学習到達度調査の順位」という結果にこだわる必要はないと思うけど、真に子供を大切にする教育立国のあり方というのは学びたい。順位を上げるために手段を選ばず、ということにだけはならないように。 -
フィンランドの教育制度には関心があったから読んだんやけど、別に世界のビジネス界やアカデミック、アートの分野でフィンランド人が席巻してるわけやないんやし(人口が少ない点を割引いても)、よーわからん学力ランキングだけでそんなに騒がんでもというのが本音。著者ももうちょっとクリティカルな視点でレポートして欲しかった。ただ、フィンランドでは教師の質向上と育成に力を入れていることに関しては、学ぶところがあると思う。
著者プロフィール
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