教育の豊かさ 学校のチカラ――分かち合いの教室へ

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000225953

感想・レビュー・書評

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  • 年齢も環境も様々だけど、ここに出てくる皆さんが「学ぶ」ことに真っ直ぐで本当に愉しそうで、なんだか羨ましい気持ちになりました。
    「学びたくても学べなかった」「学ぶことを諦めていた」という背景があっての今、という方々に対して「羨ましい」と言うのはおかしいのかもしれません。
    でも、「学び」がこれからを明るくするタネになること、知ること・考えること・体を動かすことで得られる「そうか!」という胸が高鳴る感覚が読んでいて強く伝わってきて、自分が学生だったときにこんな気持ちになったかな…と振り返って重ねてみると、やはり羨ましさを覚えずにはいられなかったです。

    同時に、学ぶことに年齢は関係ないこと、改めて気づかされました。
    今からでも、この胸高鳴る感覚を得られるチャンスが自分にもあるんですよね!
    そうしようと思えば自由にできる環境に今いることは、決して当たり前ではないということにも気づかされました。

  • 現在の日本の学校に、多くの問題意識を持つ

    ノンフィクションライターの瀬川正仁さんが

    生徒の瞳を輝かせているユニークな学校を紹介されている。



    健康学園「中央区立宇佐美学園」

    児童自立支援施設「横浜家庭学園」

    マリーシアの「コタキナバル日本人学校」

    福島県「三春町立沢石小学校」

    沖縄県 自主夜間中学「珊瑚舎スコーレ」

    刑務所の中の中学校「松本市立旭町中学校桐分校」

    自由学校「きのくに子どもの村学園」



    喘息やアレルギーなどの身体的な理由で通学が難しい子、

    育った環境が理由で行動に問題がある子、

    戦争中、生きるのが精いっぱいで、学校教育を受けることが出来なかった70代、

    生きて行くために犯罪を犯さざるをえなかった受刑者、

    どんな人でも、愛と教育により、人間性を取り戻すことが出来るのですね!


    70歳代の方の「学びたい!」心、

    本当の教育とはを実践されている自由学校の先生方、

    素晴らしいです。


    図書館にお願いして買っていただきましたが、、、買います。

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著者プロフィール

ノンフィクションライター・映像ジャーナリスト。1978年早稲田大学卒。80年代より映像作家として、アジア文化、マイノリティ、教育問題などを中心にドキュメンタリーや報道番組を手がける。
著書に『ヌサトゥンガラ島々紀行』『ビルマとミャンマーのあいだ』(凱風社)、『老いて男はアジアをめざす』『若者たち―夜間定時制高校から視えるニッポン』『六〇歳から始める小さな仕事』(バジリコ)などがある。

「2012年 『アジアの辺境に学ぶ幸福の質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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