- Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000226172
作品紹介・あらすじ
いま世界を衝撃がめぐった。グーグルが1500万冊の書籍をデジタル化するというのだ。強力な検索エンジンによって、われわれの言語や文化が一元化されるのではないか。こうした情報の一極支配に警鐘を鳴らし、その問題を浮き彫りにしながら、文化の多様性を守るための独自の戦略を提唱する問題の書。
感想・レビュー・書評
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Google化に対するフランス文化の保護に関する一冊だが、Google創業者に対する強烈な皮肉と頑なな抵抗はどういった考えから生じているのかを考えながら読まなくてはならないだろう。そもそもジャンヌネー氏らの言動が「頑な」と映るのは文化がどういうものであるかの理解が欠落しているからなのだが、日本の歴史を鑑みるに致し方ないことなのかもしれない。
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インターネットにおける膨大な情報の「階層性」を意のままにする存在、そのようなグーグルによる情報支配に対して、フランス人の著者は、敢然と闘いを挑んでいる。
―――――以下引用
「陳列棚(ゴンドラーエントリ)」の原則は、我々の直面する大きなリスクを意味する。それはグーグル・ブック・サーチの結果のランク付け(あるいは階層性)に関わっている。選択は検索エンジンが機能する方法に基づいているから、その選択の方法こそ問わなければならない。
―――――以下終了
今やGoogleは、情報世界を牛耳る一人勝ちの存在である。我が国においてもYahoo陣営はGoogleの検索エンジンを利用することとなり、軍門に下った格好となった。我々日本人にとっても、大変示唆に富んでいる。お勧めの一冊。 -
ヨーロッパがいかにGoogle=アメリカ式資本主義に対抗して行くかという本。のはずだが、理念的な主張に終始し、どう対抗するか?なぜ対抗すべきか?ということの具体論は、あまり触れられていない。たんなるアンチGoogle(思想的にも、施策的にも)ということしか述べられていない。
ただ、Google礼賛と違う見方をしている人たちがいる、ということだけがわかる。 -
20ページほか 「アリアドーネ」→「アリアドネー」
※アリアドネーはギリシャ神話でミノタウロス退治に絡んで登場する女性。
57ページ 「モニカ・ルビンスキー」→「モニカ・ルインスキー」
※クリントン元大統領の不倫相手
62ページ 「できないだろが」→「できないだろうが」
107ページ (『パイドロス』について)「ソクラテスに語ったプラトン」→「ソクラテスに語らせたプラトン」
※プラトンの対話編の多くはソクラテスが他者と語るという形をとっています。誤訳と思われます。
138ページ 「与しはしはない」→「与しはしない」 -
図書館から借りた。
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