群島-世界論

  • 岩波書店 (2008年11月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784000226219

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  •         -20090527

    群島とは、大陸的なるもの-近代国家や国語-の対極にある思考の一つの原理であり、制度的支配秩序の外部または裏面としての、時間・政治・言語の混淆した多様性を意味する。著者は、大陸的なるものに根ざすのではなく、海の潮流に身を委ねるように、群島的想像力により世界のVisionを反転させてみせる、独創的な文学論であり、J.ジョイスや島尾敏雄、D.ウォルコット、或いはカリブ海のクレオール詩人やゲール語で書くアイルランドの詩人たち、それらの文芸作品、遠く隔たった地で語られ書かれた言葉同士が、縦横に結ばれ共振する。

  • 近代より支配的となった、所有と契約に統らべられた大陸の論理を反転させた、贈与と信頼に基づく群島の世界観を綴った書物。
    ジェームズ・ジョイス、ラフカディオ・ハーン、島尾敏雄、カリブの詩人達といった群島的な世界観を持った作家の、著作や生涯を辿りながら、群島の世界図を作成しようとする壮大な試みが展開される。
    詩的でイマジナリーな記述は、とてもスリリングかつ魅力的。
    文体がかなり修辞的で入り組んでいるのと、500頁近い大著なので、時間と気の長さがある人向きの本です。

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著者プロフィール

1955年東京生まれ。文化人類学者・批評家。東京外国語大学名誉教授。メキシコ、カリブ海、アメリカ南西部、ブラジル、奄美・沖縄群島などで広範なフィールドワークを行う。国内外の大学で教鞭をとり、サンパウロ大学客員教授、サンパウロ・カトリック大学客員教授、台湾・淡江大学客座教授などを歴任。2002年より奄美・沖縄・台湾を結ぶ遊動型の野外学舎〈奄美自由大学〉を主宰し、唄者・吟遊詩人としても活動。主な著書に『ここではない場所』『ミニマ・グラシア』『薄墨色の文法』『ジェロニモたちの方舟』(以上、岩波書店)、『レヴィ=ストロース 夜と音楽』『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(読売文学賞受賞)『霧のコミューン』(以上、みすず書房)、『宮沢賢治 デクノボーの叡知』(新潮選書、宮沢賢治賞/角川財団学芸賞受賞)、『原写真論』(赤々舎)、『ぼくの昆虫学の先生たちへ』(筑摩選書)、『言葉以前の哲学 戸井田道三論』(新泉社)など多数。主著『クレオール主義』『群島-世界論』を含む著作集『今福龍太コレクション《パルティータ》』(全五巻、水声社)が2018年に完結。

「2025年 『仮面考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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