ナグ・ハマディ文書・チャコス文書 グノーシスの変容

著者 :
制作 : 荒井 献  大貫 隆 
  • 岩波書店
4.17
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本棚登録 : 41
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000226295

作品紹介・あらすじ

神話から神秘主義へ。新プラトン主義、ヘルメス主義、知恵文学。諸思潮と混淆しつつ、中世神秘主義の基層をなす、グノーシス主義のダイナミックス。『ユダの福音書』を含む、原典からの新訳。

感想・レビュー・書評

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  • 岩波書店から刊行されたナグ・ハマディ文書全4巻に収めきれなかった文書をまとめた本。本来ならこの全4巻を読んだ後に読む本であったが、タイトルだけで手にし、先に読むことになってしまった。せめて抄録版だけでも読まなければ。

  • グノーシス関連の、新しく発見された文書を翻訳、解説したものです。大貫隆「グノーシスの神話」(2011年)にもこの本への言及があります。神話として始まったグノーシスが哲学的思想となり、神秘思想へ変容していくことがわかります。神秘思想となったグノーシスは、魔術や錬金術と親和性の高いものに思えました。取り上げられているのはグノーシス文書だけではありませんが、貴重であることに変わりはなく、このような文書が見つかって翻訳・解説されることの重要性を痛感します。

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著者プロフィール

あらい・ささぐ氏は、1930年生まれ。東京大学教養学部、同大学院西洋古典学専攻を経てドイツ・エアランゲン大学で神学博士を取得。原始キリスト教史・グノーシス研究に開拓的な業績がある。現在、東京大学および恵泉女学園大学名誉教授、日本学士院会員。著書『荒井献著作集』(全10巻+別巻、岩波書店)、『使徒行伝』上中下(新教出版社、現代新約注解全書)ほか多数。

「2018年 『キリスト教の再定義のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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