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- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000226295
作品紹介・あらすじ
神話から神秘主義へ。新プラトン主義、ヘルメス主義、知恵文学。諸思潮と混淆しつつ、中世神秘主義の基層をなす、グノーシス主義のダイナミックス。『ユダの福音書』を含む、原典からの新訳。
感想・レビュー・書評
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岩波書店から刊行されたナグ・ハマディ文書全4巻に収めきれなかった文書をまとめた本。本来ならこの全4巻を読んだ後に読む本であったが、タイトルだけで手にし、先に読むことになってしまった。せめて抄録版だけでも読まなければ。
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グノーシス関連の、新しく発見された文書を翻訳、解説したものです。大貫隆「グノーシスの神話」(2011年)にもこの本への言及があります。神話として始まったグノーシスが哲学的思想となり、神秘思想へ変容していくことがわかります。神秘思想となったグノーシスは、魔術や錬金術と親和性の高いものに思えました。取り上げられているのはグノーシス文書だけではありませんが、貴重であることに変わりはなく、このような文書が見つかって翻訳・解説されることの重要性を痛感します。
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