クルト・ヴァイルの世界 実験的オペラからミュージカルへ

  • 岩波書店 (2022年3月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (494ページ) / ISBN・EAN: 9784000226455

作品紹介・あらすじ

ブレヒトと作った《三文オペラ》の作曲家として有名なヴァイル。若くしてヨーロッパで成功を収めたが、ナチスに追われアメリカに亡命。戦後、ミュージカル界での成功を「大衆迎合主義」への転向とアドルノに批判され、その豊かな世界は忘れられる。没後70年を経て再評価が進む「二つのヴァイル」の実像を詳細に描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • ◆革新者の全体像を構築[評]長谷部浩(演劇評論家)
    クルト・ヴァイルの世界 実験的オペラからミュージカルへ 大田美佐子著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/175946?rct=shohyo

    (著者に会いたい)『クルト・ヴァイルの世界 実験的オペラからミュージカルへ』 大田美佐子さん:朝日新聞デジタル(有料会員記事)
    https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S15287219.html

    クルト・ヴァイルの世界 - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b600950.html

  • さまざまな形や色が交錯して変化し続ける万華鏡のようなヴァイルの世界を、彼自身のことばをノミに変えて握りしめ、その全貌を彫りだした画期的な一冊。ノミをふるう動機は明らかだーこれまで語られてきた、ドイツ時代のヴァイルと米国に渡ったあとのヴァイルの、分裂した「ふたつのヴァイル」像は、ほんとうに「ふたつ」だったのか。作曲家は米国に染まって“転向”あるいは“迎合”したのか?ヴァイル・ロング・インタビューともいえる本書のアプローチは、あるときは発言に寄り添い、あるときは上空から俯瞰するため、構成は起伏に富み、記述は説得力がある。圧巻は米国に移ったあとの章だろう。米国で書いたミュージカルやヴォードヴィル、ラジオ劇は一見、大衆文化に鞍替えしたように見えて、作曲家としての変わらぬ実験精神、「社会派音楽劇」へのこだわりが刻印されていることをあぶり出す。本書の著者がクラシック音楽のみならず幅広いジャンルの音楽、そしてミュージカルや演劇などの舞台芸術に造詣が深いことが功を奏したのは明らかだ。音楽と演劇のかかわりを考える者にとって、ヴァイルとはまさに取り憑かれてしまう魔物なのである!だから通読後は、幻想的なオペラ≪銀の湖≫や骨のあるミュージカル≪ストリート・シーン≫など、ヴァイルの知られざる作品の上演を夢想する。著者のすてきな“挑発”に乗り、さあ、誰が上演に踏み切るか。

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著者プロフィール

神戸大学大学院発達環境学研究科准教授。専門は西洋音楽史、音楽美学。

「2009年 『ブレヒト 音楽と舞台』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大田美佐子の作品

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