「原爆の図」描かれた〈記憶〉、語られた〈

小沢節子

• 岩波書店 (2002年7月25日発売)

感想・レビュー・書評

[mimmさんの感想 · 2015年8月31日]

てっきり原爆体験者たちによる絵画集かと思いきや、一組の画家夫婦の話だったのね。初めの略奪愛やら戦後の社会運動活動やらもうどん引くわーと思いつつ、注釈読み読み気づいたこと。略奪愛によって十字架を背負った上での夫婦の営みは、絵画の共同製作しかなかったんじゃないかな、と。だから離婚云々の話もあり、片割れの死後、その方面の制作をやめた、と。そう理解したのですが、どんなもんでしょう。

著者プロフィール

日本近現代史研究者

「2023年 『『ピカドン』（初版オリジナル復刻版）／『ピカドン』とその時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」