現地ルポ 核超大国を歩く-アメリカ、ロシア、旧ソ連

著者 : 田城明

• 岩波書店 (2003年7月31日発売)

作品紹介・あらすじ

二〇世紀は核の時代であった。熾烈な核軍拡競争の間に米ソ両国は合わせて一七〇〇回以上の原爆・水爆実験を実施し、各地に「死の灰」を降らせている。また両国各地に点在する巨大な核施設の爆発事故・放射能漏れ、原発事故、さらには老朽化した原潜、ウラン鉱山なども住民に深刻な放射線被害を引き起こし、環境に多大な汚染をもたらしてきた。軍事機密の厚いヴェールに閉ざされた広大な米ロ(ソ)両核超大国の知られざる放射能汚染・核被害の実態を克明に取材し、はじめて白日の下に晒した石橋湛山賞受賞の渾身のルポ。

感想・レビュー・書評

[kaizenさんの感想 · 2011年6月20日]

スリーマイル，チェルノブイリの両方とも訪問したことがないので，
本書の報告から学ぶことがいろいろある。

現地からの報告から，いろいろな視点を学び取れれば，網羅的な対策が立てることができる。
立地，炉と建物，保守，管理方法などについての設計から，実際の運用，事故対応まで，
はばひろい情報があれば，次にどうしたらいいかを考えることができる。

原子力を利用しないことを含めて検討するとしても、利用する場合にはどうしたらいいかを網羅的に検討していないことが事故を甚大にすることだという教訓を心に。