激情と神秘: ルネ・シャールの詩と思想

著者 :
  • 岩波書店
5.00
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 9
感想 : 0
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000227506

作品紹介・あらすじ

「アポリネール以来最高の現代詩人」と称され、20世紀の神秘家として、激情とともに時代を駆け抜けた「最後の形而上詩人」の肖像。その詩文の秘教的な難解さのゆえに、これまで登攀を試みる者のなかった孤高の巨峰に挑む。形成期においても、シュルレアリスムからの離脱に際しても、また対独レジスタンスに身を挺した折りにも、つねに超自然的な詩的神秘の気圏のうちを生きた精神の年代記を縦糸に、カミュ、ブランショ、バタイユ、ハイデガーといった互いに響き交わす同時代の思想家たちと、またブラック、ピカソ、ミロ、マティス、ブレーズら、形象と音楽とで共働した画家たちとによって作られた希有な精神のトポスを横糸として、形而上的ポエジーの秘密に肉迫する。20世紀精神の未知の断面を開く、初の本格的な詩人論。

著者プロフィール

1944年生まれ. 東京大学フランス文学科卒業. 同大学院に入学後, 1969-72年, フランス政府給費留学生として, パリの高等師範学校およびソルボンヌ大学に留学. 1978-80年, フランス国立東洋語学校講師. 2007-09年, パリ・日本館館長. 現在, 東京外国語大学名誉教授. 著作に『評伝アルベール・カミュ』(白水社, 76), 『サルトルの晩年』(中公新書, 88), 『ミラン・クンデラの思想』(平凡社, 98)『激情と神秘──ルネ・シャールの詩と思想』(岩波書店, 2006)ほかがある.

「2018年 『カミュの言葉 光と愛と反抗と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西永良成の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×