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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784000227537
感想・レビュー・書評
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私にはかなり難しかったが勉強になった。
宗教概念自体がどのように語られてきたのか変容してきたのかを論じている本。
宗教学自体が啓蒙主義と近代批判の両側面を持ちながら生まれてきたことがわかった。
宗教学が宗教を合理的に分析をする一方で、宗教学者が知識人宗教とも言われる宗教的な言説を生み出してきた二面生のある歴史を知ることができた。
また宗教概念から政治や社会的な概念が除外されて内面的な体験を重視するように変化していったということが興味深かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっと読み終わった――というのが第一の印象。引用書き出すのにもえらく時間がかかった。というのも、本書で触れられている思想家たちを、そしてその系譜学を、大して僕が知っているわけではないという無知がそこにはあったからである。
それだけに、本書から得られた知見や、これから何を読むべきかについての手がかりが多く入手できたことはとても大きい。
特に思想家としては本書の最後のほうで取り上げられるカプートに強い興味を持った。彼の「宗教なき宗教」の言説のアクチュアリティをもっと丹念に読み解いていくことにしたい。といってもあまり邦訳は出ていないようなので時間は結構かかってしまいそうだが……
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