啓蒙と霊性 近代宗教言説の生成と変容

  • 岩波書店 (2006年5月25日発売)
4.00
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 23
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784000227537

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私にはかなり難しかったが勉強になった。

    宗教概念自体がどのように語られてきたのか変容してきたのかを論じている本。

    宗教学自体が啓蒙主義と近代批判の両側面を持ちながら生まれてきたことがわかった。

    宗教学が宗教を合理的に分析をする一方で、宗教学者が知識人宗教とも言われる宗教的な言説を生み出してきた二面生のある歴史を知ることができた。

    また宗教概念から政治や社会的な概念が除外されて内面的な体験を重視するように変化していったということが興味深かった。

  • やっと読み終わった――というのが第一の印象。引用書き出すのにもえらく時間がかかった。というのも、本書で触れられている思想家たちを、そしてその系譜学を、大して僕が知っているわけではないという無知がそこにはあったからである。

    それだけに、本書から得られた知見や、これから何を読むべきかについての手がかりが多く入手できたことはとても大きい。

    特に思想家としては本書の最後のほうで取り上げられるカプートに強い興味を持った。彼の「宗教なき宗教」の言説のアクチュアリティをもっと丹念に読み解いていくことにしたい。といってもあまり邦訳は出ていないようなので時間は結構かかってしまいそうだが……

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1956年1月東京生まれ。1980年東京外国語大学外国語学部インド・パーキスターン語学科卒、東京大学大学院人文科学研究科宗教学修士課程修了、マールブルク大学神学部宗教史・非ヨーロッパ言語文化学部宗教学を経て、1988年東大大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学文学部助手、一橋大学社会学部助教授、2000年から社会学研究科教授。2003年、ミュンヘン大学・ベルリン自由大学客員研究員。著書に『啓蒙と霊性―近代宗教言説の生成と変容』ほか。

「2016年 『講座スピリチュアル学 第7巻 スピリチュアリティと宗教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

深澤英隆の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×