ケアの絆―自律神話を超えて

制作 : Martha Albertson Fineman  穐田 信子  速水 葉子 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 20
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000227759

作品紹介・あらすじ

子どもの頃はもとより、病を得たとき、障害を持ったとき、そして老いたとき、誰もが他の誰かに依存し、ケアを受ける。人は誰かに依存しなければ生きていけない存在なのだ。であるならば、ケアは社会全体で担うべきではないのか。自律、独立、自活の価値が称揚される陰で、結婚した男女によってつくられる家族のなかに隠されてきた依存とケアの現実を緻密に分析し、「性の絆」ではなく「ケアの絆」にもとづく家族、市場、国家の再編を大胆に説く。

感想・レビュー・書評

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  • コミュニタリアンが婚姻家族を堅持しようとするために、困難に陥る人がいる現実について、過去にフェミニストがしてきたことだけじゃ足りない、ということで、基本的にはケアを必要とする人(こどもがメインになるがお年寄りや障碍者なども)をケアするためのつながりに「親密性」、とりわけ性的関係を用いるのはやめよう、という話だ(ざっくりすぎ?^^;)。実際、婚姻している男女だって恒常的な性的関係にあると看做されはするけれども、そうだという保障なんてないわけだし。前著『家族、積みすぎた箱舟』と基本的な主張は変わらないが、法/制度で男女平等を推進しても、実際には男性がちっとも家事やケアに参入せずシングルマザーが苦境から抜けられない現実があるのなら、もう男性たちに呼びかけるのはあきらめて、実際にシングルマザーに直接的に援助をしよう、という主張をしている。ここでも、「母子関係」ということでメタファーであるはずの「母」が躍り出ることについてはいろいろ異論もあるだろうと思う。2009年度S大EHゼミテキスト。

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