- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000227957
作品紹介・あらすじ
脱原発をめざすべきか、電力事業の発送電分離は妥当か、新エネルギーの可能性は…。福島第一原発の事故を契機に提起された種々の論点について、経済学の知見と電気事業審議会など現実の公共政策に携わってきた経験を踏まえて整理、分析。問題の真の所在はどこにあるのかを示して、その解決法を論じる。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
原子力発電について公益事業論の大家が世界等の雑誌に寄稿した論文をまとめたもの。公益事業論的な視点からは考えたことがなかったので参考になった。平易に書かれているものの、一般向けの本だからか理論的なところは詳述されていなかったので、今後調べてゆこうかと思う。現行法だと、原発事故について東京電力が負うべき責任は限定的らしい。ただ、倫理的道義的にどうなのかという問題は残るのではと考える。
-
資料ID:21402516
請求記号:539.09||i
配架場所:普通図書室 -
さすが、この著者の本です。発送電の自由化、太陽光発電などの問題点を明確に説明しています。この本で引用文献としてあげられている「原発がどんなものか知ってほしい」も読みました。浮ついた議論ではなく、政策のあるべき基本をおさえた主張です。強くお薦めする本です。
-
電力関連の作品ではかなり中立的な立場に立つ作品。
本作の立ち位置は極めて明確で
①原子力発電は縮減すべきであり、エネルギー単価が高いため。また核燃料棒は再処理・最終処理の方法が見つかっておらずもはや技術的にも今後発展の余地がない。
→自民党政権の利益誘導政治の道具にすぎなかった
→本来政府が保障すべき問題なのに、東電にすべての負担を背負わせた。
②垂直統合方式が一番効率がよい。ストックヤード方式に基づいて経営合理性を追求させるべき。
現在は資源エネルギー庁の方針に基づいて電力会社が運営しているにすぎない。
③自然エネルギーよりもLNG火力の方が効率生あり -
539.09||It