雇用破壊 非正社員という生き方

  • 岩波書店 (2005年11月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784000228602

感想・レビュー・書評

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  • 2018.07―読了

    パートやアルバイト、さらに派遣社員や請負社員、これら非正社員の数は、この十年ほどの間に状況が激変、今や雇用者全体のほぼ1/3にまで膨らんでいるという。
    非正社員は正社員に比べてかなりの程度賃金が安いのは常識だが、男性正社員の時間当たり賃金に比べて、男性パートのそれはほぼ4割ほどであり、非正社員の比率が1%高まれば、企業の利益率が何%高まるかという興味深い統計が、本書で紹介されているそうな。
    雇用破壊をどこまでも進行させつつ景気回復を図っていくという日本経済の構造下、努力が報われることのない仕組みのなかで増えつづける若年フリーターが、どのような希望を見出すことができるのか。
    非正規社員が、職業能力を蓄積することなしに漂流する先にある経済とは、果たしてどのようなものなのか。

  • <閲覧スタッフより>
    「非正規社員」の実態。若年フリーター・中高年男性フリーター・女性非正規社員という3つの視点から非正規雇用について考える。不景気→人件費削減→雇用破壊へという日本の基盤を揺るがしかねない時代の到来を取材した一冊です。
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    所在番号:366.8||カタ
    資料番号:10172208
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  • 逗子図書館

  •  本書は「雇用破壊」という視点からの本であるだけに、「非正規労働」に否定的な考察にあふれているが、それを割り引いても現状はひどいものだとしか言いようがないと思えた。
     報道によると、すでに「非正規」は2000万人を超えている。5000万人中でのこの数字は、パート主婦や学生バイトのみだけではなく、すでに社会の主軸となるべき世代までが「非正規」に追いやられていることをあらわしているが、本書はその実態を克明に追いかけている。
     この事実をどうしたらよいのか。
     欧州のような「同一賃金・同一労働」を求めることは無理にしても、もうすこし何とかならないものだろうか。
     正社員を非正規に切り替えることは、一企業としては合理的行動なのかもしれないが、社会全体としては望ましいことではないのではないか。
     本書は、現状を語ってはいるが、解決策にまでは言及していないために、読後感は暗い。
     それにしても、日本はひどい国になってしまったものだ。

  • 本著は10年ほど前のデータで6年前に書かれたものであるが、さして世の中は変わっていないことに気付かされる。非正規雇用労働者の現実を実体に併せて書いている点は、問題の再認識するのに丁度良い。

  • 今年の冬も派遣村が話題になっていたけれど、この本で具体的なデータとともに雇用状況を示されると、改めて今の時代ウカツに仕事をやめてはいけないのだな、ということがよくわかった。

  • 図書館で借りた。
    非正社員(契約社員、請負、派遣、パート、アルバイトなど)が
    現場でどのような扱いを受けて、どのような生活をしているのか
    を紹介している。非正社員が増えたとき、国としてどうなるか
    という点にも触れている。
    派遣と請負の違いなど説明されており、非正社員について
    勉強する時に便利だと思った。
    偽装請負についての話もあった。

  • 非正規雇用の雇用契約を長期化するのは、一定回数の雇用契約の更新により正規雇用の義務が会社側に生じる為であるという面白い話が載っていた、まだまだ知られざる法律はありそうだ。

    筆者の結論は、正規雇用と非正規雇用の流動化だけど、ちょっと絵空事かな。具体的なメリットがあるのだろうかと思う。法令順守にしても、そうする事で消費者に価格の転嫁を図る事になれば、おそらく経営は立ち行かなくなるだろう。特に外食産業など、消費者が価格の目に厳しい所では、人件費を圧縮していかざるを得ない。現場で働いた身として、それは実感する。いかにシフトを少ない人数で回すかで店長が苦心してたのを思い出す。

  • 分類=雇用。05年11月。

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