黒人霊歌は生きている 歌詞で読むアメリカ

  • 岩波書店 (2008年4月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784000228848

感想・レビュー・書評

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  • 「魂をゆさぶる歌に出会う」(岩波書店)、「フォークソングのアメリカ」(南雲堂)も合せて、3冊続けて読みたいですね、、、

    岩波書店のPR
    「南北戦争時に北部知識人が「発見」した黒人霊歌は、黒人の地位向上をめざす人々、白人聴衆、歌い手、様々な人々の思いを受け止めて変化し、やがて神様の歌・ゴスペルと悪魔の歌・ブルーズに分裂してゆく──採集初期から戦前までの歌詞を、アメリカ詩の専門家が黒人の魂に寄り添うように読解し、その魅力を平明に語る。」
    memo info
    http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0228840/top.html

  • ジャズもブルースもゴスペルもスピリチュアルズも、全部黒人音楽をルーツにしている、という話は良く聞くのだけれど、じゃあ具体的にどういう変遷を辿っているのか、という事については見かけた事が無く、ずっと良くわからないままモヤモヤしていた。
    この疑問の大半を解決してくれたのがこの本でした。(ジャズの話は無いですが)
    まず奴隷制時代の黒人達の歌があり、奴隷解放後に白人達による文化保護の対象としてその保存が始まった。同時に黒人の地位向上のためにこれを使おうとする人達もあらわれ、その詩や曲調は白人にも受け入れられやすい形に調整されていった、という話は、そうやって話を聞くと当たり前の流れの様に感じられるけれど、ずっと「黒人霊歌=奴隷時代の歌」だと自然に思いこんで来たので、この話を聞いて目の前の霧が晴れたようにすっきりしました。確かに、今聞ける黒人霊歌はクラシックな形式に整い過ぎてる。
    また、ゴスペルソングは解放後に作られた作曲者が特定できるものであり、元もとの黒人霊歌の様に「救いは死のみ」のという絶望が先行するものではなく、福音を現すものだという話も面白い。
    やはり黒人の文化の話は日本人から見ると他人事なので、単純化してみてたのだなぁという気にさせられます。19、20世紀のアメリカ社会についての知識をもっと持っていれば、さらに面白かったのだろうにと、少し残念にも思います。

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著者プロフィール

立命館大学文学部教授

「2019年 『ミンストレルショーと音楽 ―アメリカ初期資料集成― 【英文復刻】全 4 巻+別冊日本語解説 Minstrel Shows and Songs, An Archival Collection of Early American Books and Documents  』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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