これがすべてを変える――資本主義VS.気候変動(下)

制作 : 幾島 幸子  荒井 雅子 
  • 岩波書店
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000229579

感想・レビュー・書評

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  • 環境汚染や温暖化と戦う世界の人々は日本人にとっても無関係な出来事ではないはず。危機が迫って民衆が結束する事例は心強くもあり、経済史上主義と対立する環境持続問題の複雑さや困難を表すものでもある。
    オゾンホールの問題がフロンの規制を成立させ、代替え冷媒を開発させたが、オゾンが暫定的に回復している兆候が最近発表された。 化石燃料への依存を倫理的にも否定し、自然エネルギーが電力供給の全てを支えるシステムになりえることが技術的にも現実的にも可能であり、世界がその方向へ進んでいると信じたい。
    しかし大震災により、現在進行形で大量の汚染物質を垂れ流している福島原発の事故を経験しながら、脱原発・自然エネルギーへの転換や開発への投資に舵を切るどころか、原発を推進する政府や官僚に正義や倫理観など期待できない。エスタブリッシュメントが社会や未来そのものを腐敗させていく構造になっているのは日本も同じで、様々な格差拡大が今後もこの国の民主主義の矛盾を増大させていくことにつながる。
    炭素取引から地球工学の事例まで、やる前から失敗することなど明白だと思うが、トップレベルの頭脳をもってしてもその程度のものなのだろうか・・

  • 東2法経図・開架 451.8A/KL4k/2/K

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著者プロフィール

1970年、カナダ生まれのジャーナリスト、作家、活動家。デビュー作『ブランドなんか、いらない』は、企業中心のグローバリゼーションへの抵抗運動のマニフェストとして世界的ベストセラーになった。アメリカのイラク戦争後の「復興」に群がる企業の行動に注目したことがきっかけとなった大著『ショック・ドクトリン――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』は、日本でも多くの読者に受け入れられた。『これがすべてを変える――資本主義 vs。気候変動』は、「『沈黙の春』以来、地球環境に関してこれほど重要で議論を呼ぶ本は存在しなかった」と絶賛された。2016年、シドニー平和賞受賞。2017年に調査報道を手がける米ネット・メディア「インターセプト」に上級特派員として参加、他に『ガーディアン』『ネーション』などさまざまな媒体で記事を執筆している。

「2019年 『楽園をめぐる闘い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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