- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000229609
作品紹介・あらすじ
人はどのようにして政治家になるのか?その第一歩が「候補者」になることだ。並んだポスターの向こうにある不可視の選別、「候補者になるための闘争」を自ら体験した著者による、代表制の根幹をなす選挙の実相。当事者たちの絶望や恍惚、天国と地獄の入口が、蜃気楼のように消えては現れる景色から、日本政治の宿痾が見えてくる。
感想・レビュー・書評
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政策評価抜き、政局、それも個人の選挙事情に的を当てる。
小池都選あたりの話は特に面白かった。
とかく、政治家と言われる人たちが、国も国民も見てないことがよくわかった。そんなに自分の生活が大切なら政治家なんかならなきゃいいのに。
それにしても我慢効かなかったのか、杉田水脈とか、モリカケだけは、検討の余地もなく悪だよね的な書き方が笑った。
立憲民主だもんな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは貴重なルポだ。
国政選挙に一定の関心があったとしても、そもそも候補者がどのように候補者になるのか、ほとんど知識がなく、また知るすべもない。
著者は自らが旧民主党の衆議院議員であり、野党分裂となった2017年の衆議院選で落選した方。自らの体験談に終わることなく、インサイダーとしてアウトサイダーとして、ときにノンフィクション作家のような視点で、先の選挙で何が起きたのか、そもそも政党とは何か、候補者とは何なのかを痛切に語る。
悪魔は細部に宿るという。
政治、政治家の劣化が言われて久しいが、このような細部、ボトムに隠れる問題がもっと明るみになってほしい。 -
選挙で表にたつには、実はいろんなことがあるんだ。こんな風に選挙の裏側に踏み込んだ本はないだろう。
候補者の方々の大変さがわかりました。