ドキュメント 候補者たちの闘争――選挙とカネと政党

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 39
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000229609

作品紹介・あらすじ

人はどのようにして政治家になるのか?その第一歩が「候補者」になることだ。並んだポスターの向こうにある不可視の選別、「候補者になるための闘争」を自ら体験した著者による、代表制の根幹をなす選挙の実相。当事者たちの絶望や恍惚、天国と地獄の入口が、蜃気楼のように消えては現れる景色から、日本政治の宿痾が見えてくる。

感想・レビュー・書評

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  • 政策評価抜き、政局、それも個人の選挙事情に的を当てる。

    小池都選あたりの話は特に面白かった。
    とかく、政治家と言われる人たちが、国も国民も見てないことがよくわかった。そんなに自分の生活が大切なら政治家なんかならなきゃいいのに。

    それにしても我慢効かなかったのか、杉田水脈とか、モリカケだけは、検討の余地もなく悪だよね的な書き方が笑った。

    立憲民主だもんな。

  • これは貴重なルポだ。
    国政選挙に一定の関心があったとしても、そもそも候補者がどのように候補者になるのか、ほとんど知識がなく、また知るすべもない。
    著者は自らが旧民主党の衆議院議員であり、野党分裂となった2017年の衆議院選で落選した方。自らの体験談に終わることなく、インサイダーとしてアウトサイダーとして、ときにノンフィクション作家のような視点で、先の選挙で何が起きたのか、そもそも政党とは何か、候補者とは何なのかを痛切に語る。
    悪魔は細部に宿るという。
    政治、政治家の劣化が言われて久しいが、このような細部、ボトムに隠れる問題がもっと明るみになってほしい。

  • 選挙で表にたつには、実はいろんなことがあるんだ。こんな風に選挙の裏側に踏み込んだ本はないだろう。
    候補者の方々の大変さがわかりました。

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著者プロフィール

井戸 まさえ(イド マサエ)
政治家、元民主党議員
1965年、仙台市生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。松下政経塾9期生。5児の母。
東洋経済新報社勤務を経て、経済ジャーナリストとして独立。2005年より兵庫県議会議員を2期務め、2009年、衆議院議員に初当選。無戸籍問題をはじめ「法の狭間」で苦しむ人々の支援を行う。民主党東京第4区総支部総支部長。
「戸籍のない日本人」で第13回開高健ノンフィクション賞最終候補作品に残る(『無戸籍の日本人』と改題して2016年1月刊行予定)。「『クローズアップ現代』“戸籍のない子どもたち”など無戸籍者に関する一連の報道」で2015年貧困ジャーナリズム賞受賞。
佐藤優氏との共著に『子どもの教養の育て方』がある。

「2015年 『小学校社会科の教科書で、政治の基礎知識をいっきに身につける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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