- 岩波書店 (2024年12月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (438ページ) / ISBN・EAN: 9784000229821
作品紹介・あらすじ
キング牧師に代表される公民権運動と、マルコムXに象徴されるブラック・パワー。非暴力/暴力の二分法で語られてきた両者を「黒人自由闘争」という枠組みに統合し、一九三〇年代から続く一つの歴史として描き直す。
感想・レビュー・書評
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1. 黒人自由闘争の背景と歴史
- 歴史的コンテキスト: 黒人自由闘争はアメリカにおける人種差別と闘うための運動であり、特に1960年代に重要な発展を遂げた。
- 公民権運動: 公民権運動は、非暴力的な抗議活動を通じて、黒人の投票権、教育の平等、公共施設の利用の自由を求めた。
- 重要な出来事: モントゴメリー・バス・ボイコット、バーミングハム闘争、ワシントン大行進などが挙げられる。
2. 重要な団体とリーダー
- NAACP (全米黒人地位向上協会): 公民権活動の中心的な組織であり、法的手段を用いて差別と闘った。
- SCLC (南部キリスト教指導者会議): マーチン・ルーサー・キング牧師がリーダーとして活動し、非暴力的な抵抗を推進した。
- SNCC (学生非暴力調整委員会): 若者の参加を促し、シットインや有権者登録運動を展開した。
- BPP (ブラック・パンサー党): 武装した抵抗を正当化し、黒人の権利をより積極的に主張した。
3. 主要な理論と戦略
- 非暴力主義: キング牧師の影響下で、非暴力的抵抗が運動の基盤となり、社会的改革を目指した。
- プラック・パワー運動: 公民権運動の限界を認識し、黒人の自己決定権を強調した。マルコムXがその象徴的な存在。
4. 社会的および政治的影響
- 法的成果: 1964年の公民権法、1965年の投票権法の成立により、黒人の権利が法的に保障された。
- 白人至上主義者の反発: 法律が成立した後も、白人至上主義者による暴力が続き、運動の参加者は多くの犠牲を払った。
5. 新たな動きと変化
- 公民権運動からプラック・パワーへの移行: 公民権運動が達成できなかった目標を追求するために、プラック・パワー運動が台頭した。
- 地域への焦点: 黒人コミュニティ内での地域的な権利の主張が重要視され、意識の高まりが見られた。
6. 結論
- 持続的な闘争: 黒人自由闘争は、単なる歴史的事件ではなく、現在も続く社会的な課題であり、コミュニティのアイデンティティや権利のための闘争が続いている。
- 未来への展望: 現在の社会においても、黒人の権利を守るための運動が必要であり、歴史を学ぶことがさらなる活動への道を開く。 -
東2法経図・6F開架:316.8A/F64k//K
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【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/725800
著者プロフィール
藤永康政の作品
