裁かれた罪 裁けなかった「こころ」: 17歳の自閉症裁判

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000230193

作品紹介・あらすじ

2005年2月、大阪の小学校で教師殺傷事件が起きた。加害者である17歳の少年は2度の精神鑑定の結果、対人関係や社会性に「障害」があると診断された。この不可解で凶悪な事件に、少年司法と司法精神医学はいかに向き合ったか。殺意や犯行動機、責任能力をめぐって直面した難問とは何だったか…。本書は、公判の傍聴と弁護士を中心とした関係者への丹念な取材からその実相を描き、少年事件加害者にとって真の贖罪と更生のために必要な社会的条件とは何かを問うノンフィクションである。

感想・レビュー・書評

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    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99030898

  • 寝屋川の小学校で起きた17歳の少年の事件についてのルポです。少年は広汎性発達障害という障害を抱えていて、刑罰を課すか、保護処分かという部分での裁判官、検察官、弁護士、加害者、被害者、関わったすべての人々の苦渋が書かれています。私自身、読んでいてどちらがいいとは言えないという印象を持ったし、これが1つの試金石になる事件であったのだと痛感しました。多くの方に読んで欲しい一冊です。

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著者プロフィール

1953年、秋田県生まれ。2001年よりフリーランスとして、執筆や、雑誌・書籍の編集発行に携わる。1987年より批評誌『飢餓陣営』を発行し、現在57号。
主な著書に『自閉症裁判』(朝日文庫)、『知的障害と裁き』(岩波書店)、近刊に、村瀬学との共著『コロナ、優生、貧困格差、そして温暖化現象』(論創社)、『津久井やまゆり園「優生テロ」事件、その深層とその後: 戦争と福祉と優生思想』(現代書館)がある。

「2023年 『明日戦争がはじまる【対話篇】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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