ザビーナ・シュピールラインの悲劇 ユングとフロイト、スターリンとヒトラーのはざまで

制作 : 田中 ひかる 
  • 岩波書店 (2009年10月30日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000230285

作品紹介

若きユングの最初の患者にして恋人、後に独創的な精神分析家としてフロイトからも高く評価されたザビーナ・シュピールライン。しかし母国ロシアに戻った彼女を待っていたのは、スターリン時代の粛清により弟三人を銃殺され、自らもドイツ軍に娘二人とともに虐殺されるという残酷な運命だった。スキャンダルの当事者という歪曲された烙印を押されたまま、先駆的な業績とともに歴史の闇に葬られていた彼女の生涯を、膨大な史料と各国にわたる調査により丹念に跡付けた画期的な力作。

ザビーナ・シュピールラインの悲劇 ユングとフロイト、スターリンとヒトラーのはざまでの感想・レビュー・書評

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  • 5月新着

  •  ユングと愛人関係にあった元患者の精神分析家ザビーナ・シュピールラインの人生に迫る。

     幼少期からザビーナの人生を追っていてとても分厚い。専門の人には精神分析するネタ満載に感じることだろう。
     ザビーナの人生を見ると、ユングが患者と付き合ったなどという単純なものでないことがよく分かる。分析家として生きていくことで治癒していく(?)ザビーナ。ユングやザビーナが自分や相手の夢をその事実を隠して分析して発表することで研究者として一歩一歩進んでいく姿は逞しくもあるし不気味でもある。
     民族的なアイデンティティが彼らの様々な決定に重要な位置を占めていたことも伝わってくる。ユングとナチスの関係やザビーナらソ連の分析家が迫害されるなど、興味深い事実が盛りだくさんだ。

     「危険なメソッド」を見た後はこの本を読もう。

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ザビーナ・シュピールラインの悲劇 ユングとフロイト、スターリンとヒトラーのはざまではこんな本です

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