三商大 東京・大阪・神戸――日本のビジネス教育の源流

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000230438

作品紹介・あらすじ

明治以降、日本の近代化過程において、ビジネス教育はいかに行われてきたのか。どのような学校が設けられ、そこからいかなる人材が輩出し、そして彼らの活動が経済発展に果たした役割とは何か。-東京・大阪・神戸の三商大、並びに長崎、小樽、横浜の三大高商、そしてその後身にあたる諸大学(一橋、大阪市立、神戸、長崎、小樽商科、横浜国立)を、その創設から現代まで分析し、併せて欧米のビジネス・スクールとの比較を行い、日本のビジネス教育の現在を評価する。

感想・レビュー・書評

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  • 一橋大学を中心に、戦前の商大や高商の歴史を持つ大学の歴史を辿り、日本のビジネス教育について考察している。
    正直、各大学の沿革について著者の感想を交えながら、延々と述べられているだけで、基本的には「ふーん」という感想だった。特に、教育よりも地頭がよかったことが卒業生が活躍できた理由ではないかといった、日本のビジネス教育の功罪についての分析はやや浅いかなと感じた。
    各商大・高商系の大学の歴史についてはよくわかった。特に、大阪高商が、神戸に敗れ官立での大阪高商案が頓挫した後に、大阪市民の熱意により市立での開学となったというエピソードは、当時の大阪人の気概が感じられて興味深かった。

  • 歴史的記述でもあり、経営学を再確認する上でも興味深い一冊である。本書では、我が国の明治以降の商業を担う人材を輩出してきた三商大に焦点を当て、その歴史的な展開を考察している。続きはブログ→http://hiderot.blogspot.jp/2012/05/blog-post_9549.html

  • 377.21||Ta

  • 横浜国立大学には医学部がないんですね。

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著者プロフィール

京都女子大学客員教授,京都大学名誉教授
1943年兵庫県生まれ。
小樽商科大学,大阪大学大学院を経て,ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授,同志社大学教授を歴任。元日本経済学会会長。
専門は経済学,特に労働経済学。フランス,アメリカ,イギリス,ドイツで研究職・教育職に従事するとともに,日本銀行,経済産業省などで客員研究員を経験。
和文,英文,仏文の著書・論文が多数ある。
〔主要近著〕
『日本の構造:50の統計データで読む国のかたち』(講談社,2021年)
『教育格差の経済学:何が子どもの将来を決めるのか』(NHK出版,2020年)
『“フランスかぶれ”ニッポン』(藤原書店,2019年)
『日本の経済学史』(法律文化社,2019年)
『21世紀日本の格差』(岩波書店,2016年)
『フランス産エリートはなぜ凄いのか』(中央公論新社,2015年)

「2021年 『フランス経済学史教養講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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