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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784000230704
みんなの感想まとめ
未来についての問いかけに「正解」はなく、著者は現代社会における多様な視点を通じて、希望の重要性を訴えています。技術だけでは解決できない問題が広がる中、哲学やアート、音楽などが「今」を考えるための重要な...
感想・レビュー・書評
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本書のタイトルの意味は、「○○の未来はどうなりますか?」という問いに「正解」はないということのようです。
企業の上の方の人達や行政の人とかが、「未来志向」とか「未来を考える」と言った時、その内容は「自分たちが見たい未来」の話であることに辟易としている。
技術だけでは解決できない感じが世間に広がっており、哲学、アート、ファッション、音楽、文学とかが「いま」大事になってきている。
「『未来』などない。あるのは『希望』だけだ」という言葉に納得し、もう少し「いま」のことを考えないと。という気持ちは伝わってきました。
全編通して著者の思考回路の根底に「あたりまえを疑う」という習慣があると感じました。
すごい量のある本なのでチョコチョコ読み飛ばしましたが、以下のトピックスの話が面白かった。
・本当の「働く」が始まる
・だれがオリンピックを要求したのか?
・音楽に産業は必要か?
・隠し撮りの正義の話をしよう
・お金の民主化と新しい信頼
・ことばに囚われて
・なぜぼくらには人工知能が必要なのか
・ニーズに死を
・おっさんvs.世界
・いつも未来に驚かされていたい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【新しい視点を与えてくれる一冊】
WIREDで掲載された記事を主として様々なテクノロジーや音楽、産業やビジネスについて若林恵ならではの考察がなされている。
音楽知識の豊富さに圧巻。
これら全てがこれまで全く考えもしなかったから視点から言及されているのが面白い。
テクノミュージックが文化と文化の断絶を埋めるための新しい発明であったというのは面白い捉え方だった。
人間の体内には100兆もの細菌が生きており、故に我々は孤独ではないという言葉、一瞬滑稽にも感じるがとても救われた一言。
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エッセイだとは・・・
知ってる人が出てきてたり
見たい映画があったり
それはそれでいいです -
《かつて、カート・ローゼンウィンケルというジャズギタリストを取材したときに「一番好きなアーティストって誰ですか?」と聞いたところ、「デヴィッド・ボウイ」という答えが返ってきて驚いた。ジャズミュージシャンには珍しい答えだと思って、なんでですか? と問い返したら「勇気があったから」という答えが返ってきて、さらに驚いた。「自分をとことんまでさらけ出す勇気があった」。その理由をもってローゼンウィンケルは、ボウイを最上位に置く。》(p.280)
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イノヴェイションとかけ離れた生活をいつしか送っていたことに気づいた。いちサラリーマンとして社会のニーズに合うもの、会社の利益になるものに思考を占領されていた。テクノロジーと哲学の交差する地点で時代と自身に正直に向き合った人の言葉は、今の自分に刺さるところが多かった。
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炭酸でごまかされていた砂糖の味に舌が気づくようになったちょっとぬるめの夏のサイダー
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著者若林さんの視点が面白い。WIREDという雑誌はその器のデザインがなんともお腹いっぱいだったので、ほとんど読まずにいたのですが、書籍として再構成されると読み応えがあります。
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未来を考えようシリーズ。一度授業にもお越しいただいている若林さんさんの著書で、wiredなど、いろいろな書籍等に掲載された文章を集めた本。wired元編集長、wiredからの文書ということで、最新のテクノロジーとかイノヴェイションが中心かと思いきや、哲学書や思想書に近い内容や主張になっている。もちろん、テクノロジーの話題も取り上げられるが、何のための技術なのか、人間はどう向き合うべきなのかという議論がちゅ芯に据えられていると感じた。「日本人の強みを前面に出すのではなく、自分の強みが何であるかを見極めることに時間をさくべき」「旅立ち、苦難、葛藤、克服、勝利、帰還」「イノヴェイターを讃える時に勇気を持って語ることの美しさ」などなど。あと、「体験」していない奴がユーザー・エクスペリエンスを語る気持ち悪さ、など、切れ味鋭いコメントもたくさん載っていて、うっかり見過ごしていることにハッと気付かされる。
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spotify、iTunes、napstar、CD、MD、walkman、はたまたLP、EP、ラジオ放送…音楽という輝く月の裏側にはテクノロジーのイノベーション(本書によればイノヴェイション?)がずっとずっと連なっていることを思い至りました。音楽ラバー視点からテックを語りビジネスを語り社会を語り、そして未来を語る、あまり聞いたことはないけど、めちゃくちゃ納得してしまうような論評の数々。必ず当たる宝くじを買いたがるようなイノベーション志向を嗤い、生産性をひたすら追い求めるシステムとは距離を置き、「表現する」歓びとそれを「感じ取る」歓びの交歓をシンプルに尊重する気持ち良さを感じました。月の表側を目的としてのビジネスの成功が覆ってきているような現在に月の裏側に回った音楽から吹く風みたいな本でした。
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若林恵という書き手は実に素直だなと思う。さまざまなことがらに関心を向けつつ、しかしそうしたトピックに拙速に飛びつくあまり我を忘れるということがない。ひどく抽象的な表現になるが、これらのコラムの執筆にあたっては彼の中でそうした「外部のことがら」と「自己(内観)」が激しくせめぎ合いを繰り広げるのだろう。だからここにあるのはなんら「俺節」の押し付けでもなく、かといってスノッブな「ギョーカイ」的物言いでもなくきわめてリベラルで理知的な語りだ(本書でもある箇所で特権的に参照される鶴見俊輔の手法と似ているとも思った)
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直前に『LISTEN』を読み終えたのだが "出会いや対話を、生産のための踏み台として搾取しているだけじゃないか" (p.448) の記述に出会うなど。書かれた時からは、少し未来に進んだところに私はいるはずだが、いろいろ刺さる。"結果論から見過ごされた脚注のような事実のなかに、「未来」はむしろ隠されていたりもする" ということなのかしら、、
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2021/7/10購入
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忘れないでくれ、あなた自身が黒い白鳥なのだ。
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『WIRED』日本版・前編集長の若林恵が、2010年から2017年まで『WIRED』の巻頭言として書いたものやブログで発表したものを集めた一冊。
書かれていることの根底にあるのは、テクノロジーが明るい未来をもたらすという風潮に対して「ちょっと待てよ」と声を上げ、シリコンバレー信仰に「俺らは日本という国にいる日本人だよ」とブレーキをかける精神。そして、未来にやみくもに期待し続けることからの脱却を意味してつけられた『さよなら未来』というタイトル。
皆が向かう方向にはついていかない天邪鬼のように聞こえるかもしれないけれど、その一方で「いつも未来に驚かされていたい」と、未来への期待は常に持っている。
流されず、立ち止まり、未来に期待する。このバランス感覚から繰り出される言葉はなんとも刺激的。 -
『WIRED』日本版の元編集長(2012-2017)による、各種メディアで書いた文章集。
音楽、原発、科学技術と社会など、世間の常識に流されすぎず、逆らいもおもねりもせず、遠慮がちに及び腰を装いつつ感覚を綴っている。そうした表現のスタンスは嫌いではない。
原発が軽水炉と増殖炉だけではないこと、ブロックチェーンの可能性など勉強になった。
19-75 -
"未来なんてものはない" こういう濃厚なテキストを久しぶりに読んだけど、こういう本があるから読書は楽しく、そこから触発される何かにワクワクする。ぼくもいつも未来に驚かされていたい。
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幅広い話題を提供してくれる本だが、p28-51で語られている原子力に関する議論で、溶融塩冷却炉を高速増殖炉や軽水炉と対比して考察しているのが面白かった.p144-153のコーヒーの効果に関する議論も良かった.1670年代のロンドンでコーヒーショップに集まってガヤガヤやる中で、保険会社の構想が生まれたり、証券取引所のはしりができた由.面白い.p436-457のリアルワールド報告書で、エストニアのITの現状を記載している部分も楽しめた.
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この半年で読んだ本の中で1番エキサイティングだった.語り口の軽妙さ(というとありきたりだけど)が多分にいい方に作用していて,芋づる先にリファレンスにあたってみようという気にさせられるという点でも刺激的.
いちばん胸熱だったのは「ベスタクスの夢」あの Vestax にこんな創業者のバックストーリーがあったとは.いやいい話だった.このネタで盛り上がれるような人と飲みにいきたい(お酒飲めへんけど).
さっそくドン・タポスコットの『ブロックチェーン・レボリューション』とイリイチを借りて読もうと.
この本が好きな人におすすめの本
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