思春期 こころのいる場所 精神科外来から見えるもの

  • 岩波書店 (1996年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784000233026

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  • 不登校・ひきこもり・家庭内暴力など、思春期の子どもたちが抱える悩みを、思春期外来の先生が読み解いていく1冊です。子どもたちがどのような気持ちを持っているのかから始まり、それに対する対処法・治療法、その経過で先生が感じたことなどが書かれています。
    よく鬱や抑うつ症状を『心の風邪』と表現することがあります。この本でも、心の風邪を治す方法を論じていました。正直、私は『心の風邪』というキーワードに対して「風邪どころの騒ぎじゃないんだよ!そんな簡単なことじゃないんだよ!!」と思っているので、あまり好きな表現ではないのですが、この先生のお話は至ってシンプルで受け入れやすかったです。心の不調と風邪をひいたときの対処法をまとめてみると、
    ・苦痛を和らげる
    ・こじらせない
    ・体力をつけ免疫力を上げる
    ・気力を保つ
    ・治るまで我慢強く待つ
    確かに似ているかもしれません。もちろん、私と同じように「それどころじゃないんだよ!」と思う人は多いとは思います。でも基本形として(特にこの本のターゲット層であろう、思春期の子どもの悩みを考える親世代)は頭に入れて置くといいのではないかなと。
    また、摂食障害を抱え病院に訪れた子どもに対して、人生で一番輝くときを入院に費やし病人として過ごすのか、それとも症状を抱えながらも青春時代を少しでもやりたいことにチャレンジして楽しく過ごすのか、この2つの選択肢を問いかけていました。
    後者の選択を踏まえたうえで出来るだけ健常者と同じ生活をする、これは私の治療計画と合致しています。最初に「普通の生活をおくりましょう」と主治医に言われたときは「もっとちゃんとカウンセリングとかで治したいのに」という反発心があったのですが、この本を読んだあとは、腑に落ちなかった主治医のねらいを理解することができました。思春期の子どもに関わる人のみならず、心の課題に悩む全年代の人にとっても勉強になる1冊ではないかと思います。

  • 再読

    2014.12.9

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著者プロフィール

公益財団法人慈圭会精神医学研究所所長・川崎医科大学名誉教授

「2020年 『こころの科学215』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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