心理療法入門

  • 岩波書店 (2002年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784000233651

感想・レビュー・書評

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  • 前回、心理療法序説を読んで、似た題名の本があるので、どう違うのか?知りたくて読んでみました。内容は改訂版や続編ではなく、「講座 心理療法 全八巻」のダイジェスト版という新規の企画の本でした。

    「講座 心理療法 全八巻」は河合門下生の寄稿集らしく、「講座 心理療法 全八巻」の寄稿論文へ誘導する河合さんの配慮が感じられます。

    ですので、この本には「誰々の論文にあるように」という文章が多く、各寄稿者の卒論の講評のような文脈になっています。

    内容としては「心理療法序説」のほうがより臨床の現場に近く、この「入門」は学問的な感じになっています。

    また、文化庁長官になる数ヶ月前の本ということもあり、今までの「政治で世の中を変えるのも重要だが、個人を救う道から世の中を変えていくのも重要」という持論に変化を感じます。

    特に第8章の「個人と社会」には「はじめに」という序章があり文章の雰囲気が変わっていて、後で無理に?付け足した感があります。

    その「個人と社会」のなかでちょっと気になった文章があったので記します。それは、河合さん自身が「後頭部を鈍器で殴られる夢を見た」という文章です、その前ページに学生運動の件で「5年後のことはわからない」という文章もあり、「これは予知夢かも?」と感じることしきりでした。

    最近、自分にも明日はあっても明後日はないかもしれないと感じることがあります。老賢者のような河合さんでも、死に方は選べなかったという事実は、ちょっとショック、なぜ、やっぱり、とかありますよね〜。因果律ということばの解釈、重いです。

  • カウンセラーにとって、必要な知識や経験談が書かれている。

  • 河合さんの本はいつもホッとさせられる。
    知識にもなるし、心理療法を施されているような。

  • 「心理療法は人間関係である」そして「何もしないことに全力をあげる」というところに至る後期河合心理学。イメージについて、転移/逆転移について、おそらく最も深い論考が展開される。

  • 「心理療法序説」を読んでから<br>
    読まれるといいとおもいます。

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