昭和十年代の陸軍と政治―軍部大臣現役武官制の虚像と実像

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000234436

作品紹介・あらすじ

一九三六(昭和一一)年、二十数年ぶりに復活した軍部大臣現役武官制は現役軍人のみが陸軍大臣、海軍大臣に就任しうるという制度である。この制度の復活により、軍部は内閣の生殺与奪の権を握り、その後の政治を支配したというのが従来は昭和史の定説となってきた。しかし、この制度で陸軍が暴走し、日本は戦争への道を歩んだという歴史認識は果たして本当に正しいのだろうか。本書は、陸相のポストをめぐって陸軍と首相及び天皇が対立した全事例を精査し、昭和史の常識を覆す注目の書き下ろしである。

感想・レビュー・書評

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  • お役所仕事の大東亜戦争倉山満から

  • 現代の定説では軍部大臣現役武官制が陸軍の暴走を可能にしたという事になっている。著者は一から検証してそれを覆している大変な労作である。その姿勢には畏敬の念すら覚える。研究者間には反論もあるかもしれぬが黙殺することなく誠意を持って議論を深めて欲しい。また結論にかかれている緒方竹虎の考察を知り得た事も大きな収穫であった。是非おすすめしたい本である。

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著者プロフィール

一九四八年生まれ。帝京大学文学部日本文化学科教授・文学部長。東京財団政策研究所上席研究員。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専門は日本近現代史、歴史社会学。著書『昭和戦前期の政党政治』(ちくま新書)、『戦前日本のポピュリズム』(中公新書)、『昭和史講義』『昭和史講義2』『昭和史講義3』『昭和史講義【軍人篇】』(編著、ちくま新書)、『近衛文麿』『日本型「教養」の運命』(以上、岩波現代文庫)など。

「2019年 『昭和史講義【戦前文化人篇】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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