証言 沖縄戦の日本兵―六〇年の沈黙を超えて

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000234580

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄戦に身を置いた日本兵の証言。あっさりしてさくさく読みやすい感覚は、大切なものをはしょった気がして(例えば陥る背景など)貴重な証言にも関わらず、その裏に著者及び発行元の思想が巧みに潜み、読み手を誘導していないかと少々居心地の悪さを感じる点も。
    戦後の余韻を引き摺る古い証言本をいくつか踏まえた上で、この本は読んだほうがいいと思います。とは言え、沖縄戦の悲惨さは変わらないのですが。

  • 沖縄戦におけるすさまじい事実が淡々と記述されているだけに,凄みをもってせまってくる。

  • 悲惨さを極めた沖縄戦の現実を、生き残った元日本兵の証言を元に構成された記録。人間がそこまで残酷になれるのかと目を疑いたくなるような日本兵による蛮行の数々、軍部によって否応なしに災禍に呑みこまれていった沖縄の住民たちが辿った悲惨な最期。
    そこに語られる現実を見聞きした者は恐らく二度と戦争など起こしたいとは微塵も思わないはず。
    ふと思ったのは、こういった生々しい記憶を語る者が居なくなったときに、国家は戦争を再び始めてしまうのではないだろうか? もしこの記憶をしっかりと伝え続ける手段があったならば?もし戦争体験者たちがツイッタ―やフェイスブックによって悲惨な記憶について語り続けられたなら・・。

  • 意外だった。沖縄戦の日本兵の証言がまとまったものがこれまでなかったということが。
    非常に価値の高い証言集だ。抑制の効いた筆致がリアリティをより深く感じさせる。内容に対して右からの否定的な書き込みなどがありそうだが、あまり見当たらないのは、そのリアリティ故かもしれない。
    必読。

  • 2009年4月23日

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著者プロフィール

写真家、ジャーナリスト。1974年生まれ。京都大学経済学研究科修士課程修了、神戸新聞社記者を経てイラク戦争を機に独立。イラク、ソマリア、スーダン、ウガンダ、ブルキナファソ、カンボジアなどの紛争地や経済貧困地域を回り、国内では、戦争体験者や野宿労働者、東日本大震災被災者の取材を重ねてきた。近年は「命の有限性と継承性」をテーマに看取りの現場などを取材している。第22回けんぶち絵本の里大賞、2011年度上野彦馬賞、ナショナルジオグラフィック国際写真コンテスト2009年日本版優秀賞など受賞。著書に、『いのちつぐ「みとりびと」』第1集、第2集(農文協)、『家族を看取る』(平凡社)、『証言 沖縄戦の日本兵』(岩波書店)、『3・11 メルトダウン』(凱風社、共著)、『TSUNAMI3・11:東日本大震災記録写真集』(第三書館、共著)、『子ども・平和・未来21世紀の紛争』(岩崎書店、共著全5巻)などがある。www.kunimorifoto.net/

「2015年 『アンネのバラ 40年間つないできた平和のバトン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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